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ベッカム負傷…イングランド「オー、ノー!」

ベッカム負傷…イングランド「オー、ノー!」

Posted April. 12, 2002 09:14,   

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11日にイギリスのマンチェスターで行われた、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とデポルティボ・ラコルニャ(スペイン)との欧州チャンピオンズ・リーグ準々決勝戦。前半16分、マンチェスターのベッカムが相手チームのアルゼンチン出身MF、ドゥスチェルのタックルを受けて左足甲(足首と足指の間の骨)を骨折し、事実上ワールドカップ(W杯)出場が難しくなった。

イングランドは、サッカー2002W杯で、アルゼンチン、ナイジェリア、スウェーデンという強豪と一緒にいわゆる「死の組」と呼ばれるF組に所属しているため、チームの中核選手であるベッカムの負傷はW杯の展望に暗雲を投げかける大きな事件と言える。

マンチェスターのアレックス・パガソン監督は、「ベッカムは左足甲のうち一つが骨折したと診断されたため、回復には少なくとも6〜8週間が必要となるだろう」と述べ、彼のW杯出場可能性については「不透明だと思う」と述べた。

ベッカムが過去4年間、自分の「汚点」を振り切るために積んできたすべての努力がいっぺんに吹っ飛ばされる瞬間だった。スウェーデン出身のゴラン・エリクソン監督のもとで代表チームの主将を務めてイングランドを本大会に出場させるなど尽力してきたのに、もう彼の努力は水泡に帰したのだ。

イギリスのサッカーファンたちも大きな衝撃を受けた。W杯の予選でドイツに5対1で圧勝した試合で中心的な役割をし、ギリシャと行われた予選最終戦では、ロスタイムの時にフリーキックを見事なシュートに成功させてイングランドを本大会に出場させたベッカムに、改めて大きな期待を寄せていたためだ。

ベッカムの負傷を聞いたエリクソン監督は「サッカー選手にとって最高の経歴になるW杯本大会への出場機会を失う危機にさらされた彼があまりにもかわいそう」と語った。

イングランドとアルゼンチンは「永遠なライバル」。82年フォークランド戦争を行った宿敵関係で、戦争はイングランドの勝利で終ったものの、W杯ではいつもアルゼンチンが勝利してきた。

1986年のメキシコW杯準々決勝では、アルゼンチンの「サッカー天才」マラドーナの「神の手」ハプニングにより1対2で負け、98年のフランスW杯ベスト16戦でも敗北を喫した。だからこそ、2002年W杯をかけて雪辱をねらっていたのだ。

一方、フランス代表チームのピレスに次いでベッカムのW杯出場が難しくなり、アルゼンチンのプレイメーカーであるベロンとコスタリカのワンチョペもケガをしている中、W杯まであと50日ほどを残した各国のサッカースターには「負傷警戒令」が出された。



梁鍾久 yjongk@donga.com