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木の葉が揺れるときに咲く光で

Posted April. 13, 2024 08:36,   

Updated April. 13, 2024 08:36

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昼より夜の方が苦しむという法則がある。赤ちゃんにも大人にもこの法則は同じように適用される。一晩中、熱があっても、太陽が昇って正午を過ぎると少し良くなる。たぶん、孤独で暗い夜に、誰も見ない夜に、一人で思いっきり苦しんでみろということなのかもしれない。

冬から春になったからといって、心も体も冬から春になるわけではない。花は咲くのに私は枯れるんだなと思う心もあれば、日が暑くなるのに体はそれ以上に火の玉になるんだなと思う人もいる。私たちが夜に苦しむのは、結局、苦しみを一人で抱えなければならないということだとしても、私たちは願うしかない。誰かがそばにいてくれたらいいのに、と。

そこで、熱のある額におしぼりになってくれる詩を一編用意した。苦しいのに、苦しんではいけないある人に、ギンモクセイが力になってくれたという話。木の揺れる日陰と誰かの瞳を握りしめて耐えたという話。こういうことでもなければ、私たちはどうやって生きていけるのかという話。今思えば、私たちにもそんなおしぼりがあった。そして、時にはその小さなおしぼりが人を救うこともある。