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元日に東部戦線の鉄柵越えて1人越北

Posted January. 03, 2022 09:18,   

Updated January. 03, 2022 09:18

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江原道(カンウォンド)東部戦線の最前線にある鉄柵を越えて、韓国国民と推定される1人が1日、北朝鮮へ越境していたことが分かった。鉄条網を越えた当時、越境者は軍の科学化警戒システムに捉えられたが、該当軍部隊はこれを3時間ほど十分に把握できず、初動措置にも失敗した。昨年2月まで続いて前線部隊の警戒失敗を受けて態勢を強化するしてきた軍の公言が、今回の越北事件で再び色あせたという批判が出ている。

2日、韓国軍によると、江原道の第22師団は1日午後9時20分頃、身元不明のA氏を非武装地帯(DMZ)内の監視哨所(GP)左側にある補給路一帯で、熱感知装置(TOD)で捉えた。第22師団は、後続措置の過程で、午後6時40分頃、A氏が最前方警戒部隊(GOP)の鉄柵を越える場面が監視カメラに撮られている事実を確認した。A氏がGOP鉄柵を越えた後、3時間ほど警戒態勢が破られている状況に気づかず、越北を防げなかったのだ。A氏は、北朝鮮側に数百メートル離れた軍事境界線(MDL)を午後10時40分頃に越えた。

A氏の生死は確認されていない。2020年9月、西海最北端の小延坪(ソヨンピョン)島付近の海上で行方不明になった40代の公務員は、北朝鮮側海域で北朝鮮軍に射殺された。北朝鮮は当時、「国家非常防疫規定」によるものだと主張していた。

軍は2日午前、西海軍通信線を通じて、韓国国民を保護するための通知文を発送した。合同参謀本部の関係者は「該当地域一帯に北朝鮮軍が変わった動きはない」と伝えた。


申圭鎭 newjin@donga.com