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メダルより貴重な闘魂と感動、一片の悔いもなし

メダルより貴重な闘魂と感動、一片の悔いもなし

Posted August. 09, 2021 08:31,   

Updated August. 09, 2021 08:31

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東京五輪が8日、幕を下ろした。韓国は金メダル6個で1984年のロサンゼルス大会以降37年間で最も少なかった。しかし、すべての太極戦士がメダルよりも貴重な闘魂を見せ、感動を与えてくれた。国民も、卓越した技量を披露してメダルを首にかけた選手だけでなく、メダルは逃したが最後まで力を振り絞って最善を尽くした選手たちに惜しみなく拍手を送った。

女子バレーボール韓国代表チームは「ワンチーム」の真の姿を見せた。韓国女子バレーボールは8日に行われた3位決定戦でセルビアに0-3で敗れ、最終4位となった。今回の大会を最後に太極マークを返却する金軟景(キム・ヨンギョン)選手は、要所要所でリーダーシップを発揮し、選手皆が敗色濃厚な瞬間もあきらめなかった。その結果、宿敵日本だけでなく戦力が一枚上手のトルコまで破って国民に感動を与えた。

 

陸上男子走り高跳びの禹相赫(ウ・サンヒョク)選手も、価値ある4位で注目された。禹選手は2メートル35を記録して4位となった。24年止まっていた韓国記録を更新し、マラソンを除く陸上の最高の成績だった。禹選手はメダルを逃したものの「クールに立ち直って再び挑戦すれば、楽しみがやって来るだろう」と明るく笑って新たな希望を語り、ファンの賛辞を受けた。

全雄太(チョン・ウンテ)選手は7日、知名度の低かった近代五種男子個人総合で価値ある銅メダルを獲得した。全選手は、「近代五種が56年(実際は57年)に果たせなかった思いを晴らした。日本の空に太極旗が掲揚されてうれしい」と涙を流した。これまで関心を得られなかったことへの思いがこみ上げたのか、「今後近代五種を多くの人に伝えたい」と話した。

美しい敗北も多かった。選手たちは、公正な競技のために最善を尽くし、負けを潔く受け入れた。テコンドーの看板、李大勲(イ・デフン)選手は男子68キロ級3位決定戦で、中国の趙帥選手に敗れた後、近付いてサムズアップのジェスチャーをした。男子柔道100キロ級の趙グハム(チョ・グハム)も、銀メダルが決まった後、勝者の手を上げた。

圧倒的な実力で9連覇を果たした女子アーチェリー団体戦韓国代表チーム、フットワークをきかせた「足フェンシング」で金メダルを獲得した男子サーブル団体代表チームも世界を驚かせた。韓国は今五輪で、伝統のメダル種目のテコンドーと柔道、レスリングでは金メダル「ゼロ」と振るわなかった。しかし、基礎種目である陸上と水泳、体操で善戦し、韓国スポーツの均衡発展の可能性も見せた。232人の太極戦士と5千万の国民の心が一つになった、韓国スポーツの希望と潜在力を確認できた17日間の祭典だった。