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初勝利まで10年かかったアン・ソンイ、10ヵ月で2勝目

初勝利まで10年かかったアン・ソンイ、10ヵ月で2勝目

Posted September. 28, 2020 08:31,   

Updated September. 28, 2020 08:31

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「えっ、私が優勝?」

同僚たちから優勝を祝福するミネラルウォーター洗礼を浴びた後だったが、アン・ソンイ(30)はそれでも信じられない表情だった。最終ホールでも自身の順位に気づいていなかったアン・ソンイは、優勝を決めるパットを成功させた後、祝福するために駆けつける選手たちを見て目を丸くし、1打差の優勝を果たしたことを聞いてはようやく笑みを浮かべた。

プロ11年目のベテラン、アン・ソンイが全羅南道霊岩(チョルラナムド・ヨンアム)のサウスリングス霊岩CC(パー72)で開催された韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアー・ファントムクラシックで通算10アンダー206で優勝を飾った。首位に2打差の3位タイ(7アンダー)で最終ラウンドをスタートしたアン・ソンイは、4バーディー、1ボギーでスコアを3つ伸ばし、通算2勝目を果たした。

10番でバーディーを決めて共同首位に立ったアン・ソンイは13番(パー4)でボギーを叩いて危機を迎えた。アン・ソンイはじめ共同首位だけで7人に上る混戦状況だった。しかし、アン・ソンイは14番(パー3)で再びバーディを奪って首位に立ち、最後まで守り切った。優勝賞金は1億2000万ウォン。

1打差首位で最終18番(パー4)に突入した時、アン・ソンイは正確な自身の順位を知らなかったという。このため、2打目をピン7メートルに寄せた後、2パットなら優勝を飾る状況だったが、バーディーを狙う攻撃的なパットをした。ボールはカップの横をわずかに外して50センチのところに止まり、アン・ソンイは冷静にパーパットを決めた。アン・ソンイは、「キャディーから、18番を控えて『首位じゃないから試合に集中しなさい』と言われたので優勝は頭になかった。恐らく私が緊張しないようにキャディーが気を使って言ったことだと思う」と話した。アン・ソンイは「もし私が1打差首位だったことを知っていたら、攻撃的なパットはしなかったでしょう」と笑顔で語った。

アン・ソンイはプロ10年目だった昨季の最終戦、ADTキャップス選手権(昨年11月)で237度目の挑戦で初勝利を果たした。優勝を味わったアン・ソンイは、2勝目までは10ヵ月しかかからなかった。アン・ソンイは、「初優勝の時は涙が出たけど、今は優勝を楽しめるようになったようだ。今年の目標だった2勝の半分を達成したので、残り期間はメジャー戦優勝を達成したい」と話した。

一方、今年新設された今大会二日目には2009年のネフス・マスターピース初日以降、史上2番目に同日3人のホールインワン達成者が出た。キム・ジヨン2は14番(パー3)でホールインワンを記録し、「キアK9」(6000万ウォン相当)を副賞で獲得した。シン・ジウォン(5番=パー3)とイ・ジヒョン(17番=パー3)はホールインワンの副賞として、プレドリック・コンスタント時計(3000万ウォン)と寝具セット(1000万ウォン)を獲得した。


鄭允喆 trigger@donga.com