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鄭現が大逆転勝ち、3回戦はナダルと対決

鄭現が大逆転勝ち、3回戦はナダルと対決

Posted August. 31, 2019 08:15,   

Updated August. 31, 2019 08:15

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第1セットは1-6、第2セットは2-6。崖っぷちに追い込まれたがあきらめなかった。むしろ鄭現(チョン・ヒョン=23・韓国体育大学)はラケットを握り直した。1回戦を3時間36分の試合の末に逆転勝ちした鄭現は、「十分にやってみる価値がある」スコアだった。やがて勝利を獲得した彼の前には「左利きの天才」ラファエル・ナダル(33=スペイン・写真)が待ち構えている、

世界ランキング170位の鄭現は30日、米ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで行われた全米オープンテニス男子シングルス2回戦で、3時間22分間の血闘の末、世界34位のフェルナンド・ベルダスコ(36=スペイン)を3-2(1-6、2-6、7-5、6-3、7-6)で破った。まず、2セットを奪われた後、立て続けに3セットを獲得する大逆転劇で3回戦に進出した。鄭現が、メジャー大会3回戦(32強)に進んだのは、2017年の全仏オープン、2018年の全豪オープンに以降、今回が3度目となる。鄭現は3回戦進出で、賞金16万3000ドル(約1億9700万ウォン)を確保した。

鄭現は9月1日、世界2位の優勝候補ナダルとベスト16進出を巡って戦う。ナダルは、タナシ・コッキナキス(23=豪州・203位)が棄権して、体力を使わずに3回戦に進んだ。10歳だった2006年にソウルで行われたナダルとロジャー・フェデラーのオープン戦でボールボーイをしていた鄭現は、「今日は難しい試合をよく乗り越えて本当にうれしい。十分休んで体調管理もして、ナダルを相手に良い姿を見せたい」と語った。鄭現はこれまでナダルと二度戦ってすべて負けた。メジャー大会では初めてだ。ベルダスコとナダルは共に左利き。左利きの選手と次々と試合を行うことになったのは、相手プレイへの適応力を高めるのに役立つとみられる。パク・ヨングクNH農協銀行スポーツ団長は、「ナダルは、世界最強の守備力を持つ選手だ。勝敗を離れて、良い競技力を見せるためには、強いサーブをもとにしたテンポの速い攻撃で、ナダルを揺さぶる必要がある」と語った。

2回戦の序盤では体が重く見えた鄭現は、ストロークとサーブで押されて第1、第2セットで相次いで負けた。第3セットではベルダスコが21個のエラーを次々と犯したことで揺れた隙を狙って、接戦の末7-5でセットを獲得した鄭現は、第4セットの3-3で立て続けて3ゲームを獲得して勝負を振り出しに戻した。

第5セットではゲームスコアが1-4まで押されて、再び危機を迎えた鄭現は、4-5まで追いついたが、5-6で自分のサブゲーム時に30-40まで押されてマッチポイントとなった。1ポイントで試合に負けるかもしれない状況。ベルダスコが連続でエラーを犯したため危機から脱した鄭現は、その後、フォアハンドウィナーで6-6の同点を作った後、タイブレークで序盤で5ポイントを相次いで獲得して勝利し、長い勝負のピリオドを打った。

鄭現は、サブエースで8-10、攻撃成功回数では41-49で押されたが、エラーは52-65で少なかった。現場で試合を見守ったパク団長は、「鄭現が良いリターンと粘り強いラリーをもとに、試合を長期戦に持っていったことで、ベテラン・ベルダスコを体力と精神力で抑えた」と評価した。

今年の全米オープンでは取り分け、5セットマッチが多い。第2ラウンドまで行った現在、5セットマッチは23試合があり、全豪オープン(24回)、全仏オープン(24回)、ウィンブルドン(21回)に比べてはるかに多い5セット接戦が行われると予想される。ATPツアーはホームページを通じて、「鄭現は1、2回戦で相次いで5セットマッチを行って3回戦に進出した5人の一人だ。彼が2試合で7時間近くプレイしながらも3回戦に進んだことは、長い怪我から完全に回復したというシグナルだ」と伝えた。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com