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加のシンガーソングライター、マック・デマルコが3年ぶり来韓公演への思いを語る

加のシンガーソングライター、マック・デマルコが3年ぶり来韓公演への思いを語る

Posted August. 02, 2018 08:51,   

Updated August. 02, 2018 08:51

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「数年間レコード産業の転がり方に十分遊ばれたような気がする。もうこりごり。うんざりだ」

午後7時なのに、まだ降り注ぐ炎天の下。セミがうるさく鳴き叫んでいた。先月30日午後、ソウル広津区(クァンジング)にあるイエス24ライブホールの裏側。カナダのシンガーソングライター、マック・デマルコ(28)が先にセメントの床にお尻をつけてぺたりと座った。「わがままなインディーズポップスター」として有名な彼らしい。インスタグラムのフォロワーが100万人、インディーズ音楽界のスーパースターと並んで座っていると、近所の友人にでもなったような気がした。「クールな」マックとの一問一答。

――近作(2017年「This Old Dog」)の歌詞を見れば、過去の日々、散らばった夢を懐かしむものが多い。ようやく28歳なのにまるで48歳であるかのように振る舞っているが。

「20歳の時から、世界を巡回公演で本当にたくさん駆けずり回ったから。多く会ってたくさん経験したんだよ。だからどんどん振り返ることになるかも。将来、計画、目標、抱負…。僕はそんなものなんかに全く関心がないから」

――まるでレコードが故障したように波打つ君ならではのサウンドが魅力的だが…。

「音楽を録音するときは、昔風にリールテープを使う。それを使えばシンセサイザー、ドラムマシン、ギターがもっと生きているように感じられてね。最近では、どこでも、コンピュータ的な音があふれているじゃないか。そんなものなんて嫌いだ。感情がすべて取り除かれた気がして」

――音楽の雰囲気は怠惰で、ローファイ(lo-fi=意図的に低予算で音楽を制作すること)なのに、創作の情熱はものすごい。ちょっと矛盾してないか?

「それはそう。でも僕には音を作る過程そのものが癒しになるから。聞く人も全く同じく感じてほしい。それだけさ。さらに創造とはとても病みつきになるし」

――2015年の初来韓の時もオープニングバンドはヒョクオだったよね?今回もそうだけど。ヒョクオはどう?

「あの時ふと聞いた時はキング・クルー(英音楽家)みたいだったけど、新しいアルバムではスタイルが変わったね。とにかく音楽がクールで好き。最近結構人気があるとか?」

――そうだよ。ところで、58歳頃は何していると思う?

「とりあえず生きていたらいいな。できれば音楽もやりながら。家族も作って。もっと不細工になっているだろうね。まあ大丈夫」

――最近新たに陥った音楽でもある?

「坂本龍一のニューアルバム『async』、そして申重鉉(シン・ジュンヒョン)。好きな米国のレコード会社からCDを送ってもらってわかった。僕が毎晩演奏するのとは違う種類の音楽なら、僕は何でも好き。へへ」

デマルコは、自分のCDにランダムに自宅の住所を入れておく。それを見て訪ねてきたファンに直接コーヒーでもてなしている。その後、彼は記者に一枚の名刺を渡した。そこに書かれたウェブサイトのアドレスを検索したら、デマルコのバンドの練習過程を中継するユーチューブの秘密アカウントに接続された。


イム・ヒユン記者 imi@donga.com