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ユーチューブ・スターの秘訣、「視聴者をマニアに」

ユーチューブ・スターの秘訣、「視聴者をマニアに」

Posted July. 28, 2018 09:34,   

Updated July. 28, 2018 09:34

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ユーチューブが「大勢」となっていることは、本屋でも実感できる。この本も「ユーチューブを巡る本」の一つだ。ただし、ユーチューブの最高ビジネス責任者(CBO)ロバート・キンセルが直接経験し、出会ったチューチューバーにまつわるエピソードを記している点で特別といえる。

著者は、成功するユーチューブチャンネルの共通点として「独創性」を強調する。コンテンツを一つや二つほど見てそれで終わりという100人の視聴者よりは、自分のコンテンツに「嵌る」一人のマニアを作ることが重要だということ。創造性は天から落ちるものではない。100万人以上の加入者を保有した大半のユーチューバーは「起きているすべての時間」働いている。

「Broadcast Yourself!(あなたを放送しなさい!)」というスローガンにふさわしく、ユーチューブは誰にでもチャンスが開かれている。技術的完成度でコンテンツを評価しないので、非専門家でもユーチューブ・スターになることができる。米ミズーリ州の田舎町でキルト店を経営するジェニーさんは2009年、低画質のデジタルカメラでキルト映像を撮って、ユーチューブに投稿し始めた。映像は粗悪だったが、彼女ならではの親しみで人気を集め、現在ジェニーさんは毎年、200万人にキルト用品を売っている。

成功したユーチューバーの面々を経営者の視点から見たので、より客観的で分析的だ。本を閉じた後、著者は「大図書館」やパク・マクレさんのような韓国人のユーチューバーについてはどのような話をするだろうか、ふと気になる。


イ・ジウン記者 easy@donga.com