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韓国のロシアW杯16強入り、奇誠庸と孫興民の活躍にかかっている

韓国のロシアW杯16強入り、奇誠庸と孫興民の活躍にかかっている

Posted April. 26, 2018 08:10,   

Updated April. 26, 2018 08:10

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「サッカーは予測不可能なスポーツだ。とくにワールドカップ(W杯)では異変が起きる場合が多い」

サッカー韓国代表チームの主将、奇誠庸(キ・ソンヨン=29、スウォンジー・シティ)は最近、国際サッカー連盟(FIFA)のインタビューで、こう語った。FIFAランキング61位の韓国がロシアW杯グループリーグでドイツ(1位)、メキシコ(15位)、スウェーデン(23位)ら強豪らと対戦するが、縮み上がることはないという趣旨だった。奇誠庸は、「スウェーデンとのグループリーグ初戦で勝てば、その次は何が起きるか誰にも分からない」と話した。

MFの奇誠庸、韓国が16強入りするために必要な「3K(Kill Pass, Killer, Killing)」の中核となる選手だ。相対的に戦力が弱い韓国は、守備を固めてからMF奇誠庸を中心にした一発のキルパス(相手守備を崩す決定的なパス)でカウンターを狙う可能性が高い。欧州のサッカー統計サイト「フースコアードドットコム」によると、奇誠庸は、今季のイングランド・プレミアリーグ(EPL)で89%のパス成功率(15位)を記録している。ハン・ジュンヒKBS解説委員は、「奇誠庸はロングパスを使った攻撃の展開とスルーパスを利用したチャンスメイクなどあらゆる面で影響力を発揮している。試合テンポの調整はもちろん守備もしなければならない」と評価した。3度目のW杯を控えた奇誠庸は、「主将としてW杯に参加することを誇りに思う。過去に主将だった朴智星(パク・チソン=引退)などから率先して範を示す姿勢や精神力を学んだだけに、16強入りのためにベストを尽くしたい」と語った。

奇誠庸は自身のパスをゴールにつないでくれる「キラー」に孫興民(26=トッテナム・ホットスター)を挙げた。奇誠庸は、「孫興民は、うちのチームの中核で、相手にとっては脅威的な選手だ」と言い、「我々の攻撃は多くのところで孫興民に頼っている」と話した。申台龍(シン・テヨン)代表監督は、最前線とウィンガーのどちらでもプレーできる孫興民の得点力を活かす戦術を駆使する計画だ。申監督は、「孫興民が、所属するトッテナムでのように2トップを立てる4-4-2フォーメーションなどを使うことが可能だ。こうした環境の中で孫興民がキラーの本領を発揮してくれることを望む」と話した。孫興民は、今季に18得点を挙げ、2季連続で二桁得点を記録している。孫興民は、「サッカーの勝敗は紙一枚の差で分かれる。自分たちは敵より紙一枚でも不足しているという気持ちで、集中力を切らさずにW杯に備えなければならない」と話した。

スウェーデンはパワー、メキシコは個人技、ドイツは組織力の優れたチームだ。これらのチームを相手に異変を演じるためには守備の安定化が肝要だ。W杯に出場する最終メンバーは確定していないが、相手攻撃陣を「キリング(完璧な守備)するのに長けたDFキム・ミンジェ((22=全北)は最終メンバーに入る可能性が高い。キム・ミンジェは今シーズンのKリーグ1で1位を走っている全北(チョンブク)のリーグ最少失点(4失点)をけん引している。キム・デギルKBS解説委員は、「キム・ミンジェは洪明甫(ホン・ミョンボ)の足技とチェ・ジンチョルのマンマーク能力を共に備えたDFだ。大柄だが足が速くパス能力も優れている」と評価した。キム・ミンジェは、「W杯で世界的な選手たちを相手するのは子供のときからの夢だ。スタープレーヤーたちを阻止できるよう最善を尽くしたい」と語った。

申監督は25日、「選手たちと毎日、緊張しながらW杯を準備している。ファンも『赤い悪魔』になって選手たちを応援してもらいたい」と話した。大韓サッカー協会は、ロシアWハイ応援のスローガンを「We, The Reds!」に決めた。協会は、「2002年の韓日W杯の時のスローガン『赤い悪魔になろう(Be the Reds)』から取った。これからは国民の皆が赤い悪魔になって、誇りを持って応援を行うという意味だ」と説明した。


鄭允喆 trigger@donga.com