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中国、南シナ海の人工島を「軍指揮センター」に活用

中国、南シナ海の人工島を「軍指揮センター」に活用

Posted February. 19, 2018 07:57,   

Updated February. 19, 2018 07:57

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中国が東南アジア諸国と領有権問題を起こしている南シナ海に建設した人工島を周辺の軍事施設を指揮するセンターとして利用しようとしているという。南シナ海は、中国が領有権を主張する島の12カイリ内で米国が艦船が横切る「航行の自由作戦」を行い、軍事的緊張が高まっている地域だ。

18日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、米戦略国際問題研究所(CSIS)は航空写真を通じて、南シナ海、南沙(スプラトリー)諸島のファイアリークロス礁(永暑礁)北西側に中国が最近、送信塔や高周波レーダー設備など通信装備を集中配置したことを確認した。この暗礁10万平方メートルの面積に長さ3千メートルの滑走路だけでなく爆撃機や空中給油機、輸送機のための格納庫も設置された。米国は、中国がファイアリークロス礁だけでなくスプラトリー諸島のスービ(渚碧)礁、ミスチーフ(美済)礁など暗礁7ヵ所を軍事施設が配置された人工島として造成していると見ている。同紙は、中華圏の軍事専門家たちを引用して、「ファイアリークロスの施設は、中国が造成した軍事施設間の通信を仲介する基地として使われる可能性がある」と観測した。

このため、米中間の神経戦が激しくなっている。オーストラリア駐在の米国大使に内定した米太平洋軍トップのハリー・ハリス司令官は14日、米下院軍事委員会の公聴会で、スプラトリー諸島の軍事基地化に懸念を示し、「中国が人工島に高性能の軍事防衛装備を設置し、領有権を主張するだろう」と指摘した。


尹完準 zeitung@donga.com