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触れるだけでも痛い体で自己ベスト…また一歩成長したチャ・ジュンファン

触れるだけでも痛い体で自己ベスト…また一歩成長したチャ・ジュンファン

Posted February. 19, 2018 07:57,   

Updated February. 19, 2018 07:57

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「肌が掠れるだけでも痛いと言っていたんです」

2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルを控えて、チャ・ジュンファン(17)側の関係者は、心配そうな顔だった。チャ・ジュンファンが五輪を控えてインフルエンザーにかかり、高熱で正常の体調ではなかったからだ。チャ・ジュンファンの母は、「強く育てた子なのに…痛くて普段の競技ができなくなったのだから…」と心配した。

しかし「チョコパイっ子」チャ・ジュンファンは毅然とした姿で難関に乗り越えた。17日のフィギュアスケート男子シングルで、自身の国際スケート連盟(ISU)公認最高得点を更新し、五輪デビュー戦を無事終えた。ショートプログラム(83.43点)とフリースケート(165.16点)、合計(248.59点)の全てで自己ベストをマークした。また、最終的に15位に入り、韓国フィギュアの男子シングル史上最高の順位を記録した。従来の記録は1994年リレハンメル大会でのチョン・ソンイルの17位だった。

大会中、堂々とした姿を見せたチャ・ジュンファンだが、競技を全て終えたあとは少年に戻った。チャ・ジュンファンは、「ママとパパに会いたい。思春期なのでママとカナダで一緒に過ごしながらけんかも沢山したし、怒られたことも多い。出場を控えて、パパと電話で話しながら少しはわがままなことも言ったけど、試合中にずっとそのことが頭から離れなくて涙が出た」と話した。

チャ・ジュンファンを指導するブライアン・オーさーコーチは、「チャ・ジュンファンは2022年北京冬季五輪までを見据えて成長しなければならない」と話した。昨年末の足首負傷で苦戦したチャ・ジュンファンは、今大会で高得点に有利な4回転ジャンプを1度だけ跳んだ。チャ・ジュンファンは、「自分に合った4回転ジャンプを一つずつ身につけて、着実に成長したい」と語った。

男子シングルは、合計317.85点を記録した世界1位の羽生結弦(24=日本)が優勝した。2014年ソチ大会金メダリストの羽生は、1948年のサンモリッツ大会と1952年のオスロ大会で優勝したディック・バートン(米国)以降66年ぶりに五輪男子シングル2連覇を達成した。羽生は、冬季五輪史上1000個目の金メダルの主役になった。

羽生の優勝は、号外が発行されるなど日本全土を熱狂させた。日本人のファンたちが羽生に歓呼する理由の一つは、2011年の東日本大震災の被害を受けた仙台出身だからだ。震災当時、羽生はアイスリンクの氷が割れると、スケートブーツを履いたまま非難したという。

五輪2連覇達成で羽生は引退説に巻き込まれた。だが、羽生は「引退するつもりはない。4回転アクセルの成功を目標に選手生活と続けたい」と話した。男子シングル選手のうち、公式試合で4回転アクセルに成功した選手はいない。


鄭允喆 trigger@donga.com