Go to contents

ローマ法王、新年カードに「原爆少年」写真の配布を指示

ローマ法王、新年カードに「原爆少年」写真の配布を指示

Posted January. 02, 2018 09:14,   

Updated January. 02, 2018 09:23

한국어

ローマ法王フランシスコが、2018年の新年のカードに核の被害を受けた少年の写真を選び、注目を集めている。韓半島の核戦争を憂慮し、世界に戦争阻止のメッセージを投じたという見方もある。

 

米CNNは昨年12月31日(現地時間)、「法王が配布を指示した新年のカードに1945年に長崎で米軍の原爆によって被害を受けた少年の写真が挿入された」と報じた。CNNによると、死亡した弟を背負いながら幼い少年が火葬場で順番を待っている写真だ。10歳ほどのこの少年は、気をつけの姿勢で唇をかみしめている。この写真は、第2次世界大戦の原爆投下の直後、現場を訪れた米海兵隊の従軍カメラマン、ジョー・オダネルさんが撮影した。

新年カードの裏には、「戦争が生み出したもの」というタイトルと共に、「幼い少年の悲しみはただ、血のにじんだ唇をかみしめるその身ぶりの中にのみ表情されている」という説明が記されている。法王はタイトルの下に自身の署名を残した。ジョン・アランCNNバチカン解説者は、「法王が年末年始に配布するイメージを直接指示したのは初めてだ。このメッセージは、現在の情勢と特に関連している」と分析した。法王は同日、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂で行われた送年ミサで、「人類が死、嘘、不正義で一年(2017年)を浪費し台無しにした」と批判したと、ロイター通信が報じた。



趙은아 achim@donga.com