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大統領も処罰を受けるのに健在な「朴政権の実力者」禹柄宇

大統領も処罰を受けるのに健在な「朴政権の実力者」禹柄宇

Posted March. 29, 2017 08:35,   

Updated March. 29, 2017 08:36

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禹柄宇(ウ・ビョンウ)前大統領民政首席秘書官が、公務員たちが大統領府の命令に従わない場合、呼び出して暴言を吐いたり粗探し式監察をしていたことが明らかになった。禹氏は2014年5月、民政秘書官に就任した後、キム・ジェジュン公正取引委員会市場監視局長(当時)を呼び出して、系列会社の映画を後押ししたCJ E&Mに対して、不公正行為で検察に告発するよう指示した。しかし公正委は是正命令だけ下した。キム局長はソウル事務所長に左遷され、一時は辞表の提出まで強要された。文化体育観光部のヒョン監査官は昨年、民政首席室の特別監察チームに呼ばれ、「外部請託を受けたことは明らかだ。吐け」と迫られた。朴英洙(パク・ヨンス)特別検察官チームは先月、このような禹氏の職権乱用行為を明らかにし、検察に渡した。

特検は、金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長は文化系ブラックリストの作成指示容疑を明らかにして拘束・起訴したが、禹氏は一度拘束令状が棄却されると、不拘束でも起訴しなかった。特検は先月捜査を終え、禹氏について、「検察が裏付け捜査を経て再び拘束令状を請求するのが望ましい」という考えを明らかにした。検察は最近、大統領府民政首席室に対する家宅捜索令状を受けて任意提出の形式で資料を受け取った。禹氏の職権乱用容疑に狙いを定めているのだ。禹氏は、検察の捜査でも特検捜査でも生き残った。今回の検察の捜査では疑惑を必ず明らかにしなければならない。

禹氏は民政秘書官時代、崔順実(チェ・スンシル)国政介入の端緒をつかむことができた鄭潤会(チョン・ユンフェ)文書事件を単なる文書流出で事実上覆い隠し、その功労で首席秘書官になった。首席秘書官になった後は、朴槿恵(パク・クンへ)大統領の命令を絶対的な人事と監察で実行に移した人物だ。その一方で、大統領の周囲を管理・監視しなければならない民政首席の義務は果たさなかった。崔順実国政介入の関係者が皆法で裁かれ、朴前大統領まで拘束令状審査を控えている状況で、朴槿恵大統領府の「実力者の中の実力者」だった禹氏だけが法の審判から抜けた状況を納得する国民は多くない。