Go to contents

休み休み働く韓国のお金持ち

Posted February. 04, 2017 08:28,   

Updated February. 04, 2017 08:28

한국어

金持ちの人が海岸でのんびりしている漁師と出遭った。『君はどうして働かないのか』という金持ちの問いに「今日の分は採り終わった」と漁師が答える。会話は続く。「黄金に勝る時間だ。一生懸命働いてお金をいっぱい稼いだ方がいい」「何で?」「わしみたいにのんびり暮らせるから」「ちょうど今、のんびり暮らしているけど」。

◆何のためにお金を稼ぐのか、労働の奥義について考えさせられる寓話である。しかし、寓話も時代を追うごとに変わらないといけない。LOQ(ライフ・オブ・クォリティ)を高めるための労働時間の減少はもはや富裕層の特権となった。昨日、KEBハナ銀行の調査でまとめた「2017韓国の金持ち」によると、金持ちの一日平均労働時間は6時間、世界的に有名な韓国人の長時間労働も金持ちには当てはまらない。

◆金融資産10億ウォンを超える1028名を対象にアンケート調査報告を下に金持ちの生活を要約してみると次のようである。「月平均の所得2326万ウォン、毎月970万ウォンの支出。1日6時間しか働かないので時間はいくらでもある。一般人より平日は3.5倍、週末は2倍以上家族と過ごし、ゴルフ、芸術鑑賞など余暇を楽しむ。子供の結婚費用として息子は7億4000万ウォン、娘は6億2000万ウォンを使う。孫に対する愛情も格別で資産贈与を拡大する計画。保有不動産は時価総額で平均45億ウォン程度。」

◆Tハーブエッカーの『ミリオネア・マインド大金持ちになれる人』ではお金持ちと平凡な人の違いを17並べる。「金持ちは成功した金持ちに感心するが、貧しい人は成功した金持ちの悪口をいう」というくだりがある。心底金持ちが羨ましいと思いつつもお金がすべてではないと言って、すぐ自分に言い聞かせ合理化するという説明だ。「快楽適応」という心理学の言葉がある。新しい家、新しい車、なんであれ人間は望みの対象が手に入ったら満足はしばらく、変わった環境にすぐ慣れてしまうという話である。すぐさま以前よりもより多くを望みながら欲望の歯車は限りなく回るもの。したがって、一時的な満足と楽しみは与えるるものの幸せを保証するものではない。このような教訓がお金持ちでない多くの人に果たして慰めになるのかどうかはわからないが。