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アフリカ勤務の外交官の妻が風土病で死亡

アフリカ勤務の外交官の妻が風土病で死亡

Posted August. 04, 2015 07:21,   

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アフリカに勤務していた若い韓国人外交官の妻が、風土病で死亡したことが、後になって分かった。外交部は3日、「駐ルワンダ韓国大使館に勤務するアン某参事官の妻(41)が亡くなった」と明らかにした。故人は、夫と一緒にアフリカでの生活を自ら買って出たが、災厄に見舞われてしまった。

(校正注:「とんだ目にあった」の場合、通例として存命中の人間が過去を振り返って語るニュアンスが強く、今回はすでに死亡しているため表現を変更致しました。文責:青木)

普段から元気だった故人は先月30日、食事の後、軽い胃もたれを感じ、胸が痛いと訴えた。直ちに、ルワンダ・首都のキガリで最も大きい病院に行って診察を受けたが、「原因がわからない。より大きな病院に行ってほしい」という処方を受けたところ、倒れた。

アフリカで医療環境が最も優れているケニアに運ばれたが、飛行機の中で命を落とした。あまりにも病気が急速に悪化したため、手を打つ暇さえなかったのだ。外交部の当局者は、「解剖をしたが、『ウイルスによる感染』という事実のほか、正確な感染ルートなどは把握できなかったそうだ」と伝えた。現地は季節の変わり目だったので、水因性風土病と推察するしかない。アン参事官は家族を失った悲しみにもかかわらず、現地での勤務を続ける意思を明らかにし、周りを粛然とさせたと、この当局者は付け加えた。

遺体は火葬して国内に運ばれており、ソウル新村(シンチョン)セブランス病院に設けられた遺体安置所には、外交部幹部を始め、同僚や親族らの弔問が相次いだ。告別式は4日。

外交官と言えば、「ワインを飲んでパーティーに顔を出す」華やかな生活と思われがちだが、実際は劣悪な環境の中で孤軍奮闘するケースが多い。ルワンダも、国際社会の援助で医療施設は改善されたものの、韓国に比べ、医療水準ははるかに遅れている。2009年も、カメルーンに勤務していたユ・ホングン参事官(40)が過労で殉職するなど、外交官本人やその家族たちの受難が続いている。



shcho@donga.com