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来年上海開催のCESに韓国企業が消極的、そのわけは?

来年上海開催のCESに韓国企業が消極的、そのわけは?

Posted October. 17, 2014 03:25,   

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毎年1月、米ラスベガスで開かれる世界最大家電製品イベントの「家電展示会(CES)」が、中国でも開かれます。CESを主催する米家電協会(CEA)は、来年5月26〜27日、中国上海の新国際エキスポセンター(SNIEC)で、「インターナショナルCESアジア」を開催すると、16日明らかにしました。いわば、「世界3大電子製品展示会(CES、ワールドモバイルコングレス=MMC、欧州家電展示会=IFA)」のアジア市場向けの特化イベントが、初めて生まれたのです。

国内外の電子業界では、中国市場の早い成長スピードやハイセンス、TCL、ハイアール、ファーウェイなど、中国電子メーカー各社の影響力が増しているのを、CEAが反映した措置と見ています。中国を、グローバル電子業界の「偽物市場」ではなく、「テストベッド」へと育成したがっている中国企業や政府の努力があったはずだという見方も出ています。

CEAによると、大人基準の中国消費者の年間家電製品の購入規模は、平均917ドル(約97万5000ウォン)と、483ドル(約51万3000ウォン)の米消費者よりも大きいのです。また、韓国や日本企業各社の技術力やブランドにはまだ及ばないが、中国メーカー各社は、従来の製品群はもとより、△ウェアラブル(着ることのできる)機器、△物のインターネット(IoT)、△スマートホームなどの新しい分野でも新製品を発売し、「脅威的追撃者」の姿を見せています。

ちょっと変ったことは、CESアジアのスポンサーや参加企業のリストに、インテルやIBM、アマゾンなどの米企業はあるが、韓国企業の名はまだありません。今のところ、三星(サムスン)電子は、参加如何について検討しています。LG電子は、参加しない方針です。両社共に、「ラスベガスで開かれる本行事とどれだけ差別化されたイベントになるか、まだ分からない」という反応を見せています。

しかし、業界では、これよりさらに重要な理由があるという見方が少なくありません。大型展示会で新製品を公開するたびに、中国企業各社の「コピーキャット(模倣者)」行動を経験してきた三星電子とLG電子が、あえてもう一度の「コピーのチャンス」を中国企業各社に与える必要など無いと判断し、CESアジア参加に消極的だといいます。三星電子やLG電子の積極的な参加無しに、CESアジアが国際的な存在感を備えた展示会として定着できるかどうか気になります。