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[社説]凶暴な性犯罪者が暴れているのに、法や制度は甘すぎる

[社説]凶暴な性犯罪者が暴れているのに、法や制度は甘すぎる

Posted September. 01, 2012 07:30,   

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自宅で寝ていた全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)の小学1年生のAさんは、覆っていた布団に包まれたまま引き去られ、性的暴行を受けた。猟奇的でおぞましい事件だ。Aは生涯、精神的、肉低的な傷を抱えて生きなければならないだろう。どうして、7歳の子供を相手にした反人倫的な犯罪者らが暴れるようになったのか。

警察は、Aさんの周辺に住んでいるコ某容疑者(23)を逮捕し、取調べを行っている。正常な心身の持ち主ではないような気がする。コ容疑者は、「酒に酔っていた」と自供したが、凶悪極まりない犯罪をしでかそうとして、酒を飲んだのかもしれない。08年、泥酔の状態で小学生に性的暴行を加えたチョ・ドゥスンは、懲役12年刑が確定し、服役している。120年間服役させても足りないほどだ、という嘆きの声が世間に出回っている。性的犯罪の量刑が、他の一般犯罪とは比べ物にならないほど高い米国とは対照的だ。酒に寛大で、男の性的問題を大目に見る社会的空気が「性的暴力共和国」を作っているという憤りの声が聞こえてくる。常習的性的犯罪者は、刑期を終えて出所しても、再び同じ犯罪を行う。彼らを社会から長期間隔離させ、刑期を終えても、薬物治療を義務付ける対策などを実施する必要がある。

警察庁によると、レイプやわいせつ行為などの性的犯罪の発生件数は、07年の1万3396件から08年は1万5017件、10年は=1万8256件、11年=1万9498件へと、毎年伸びている。レイプなどの性的犯罪の10〜11年の伸び率は6.7%と、殺人や強盗などの5大犯罪のなかでも最も高い。特に児童や青少年相手のレイプやわいせつ行為などの性的犯罪は、07年の857件から09年は1359件、11年は2054件へと、年々増えている。しかし、昨年上半期、13歳未満児童への性的暴力犯罪946件のうち、1審判決217件の43%が執行猶予の判決を受けるほど、法や制度は甘すぎる。捜査を行う警察から判事にいたるまで、自分の家族があのような犯罪に出会ったら、あのように気軽に釈放させるのか、問い質したい。最高裁・量刑委員会が、酒酔いによる心身微弱を減刑事由に認めない量刑基準をまとめているとはいえ、待つのに疲れている。

児童相手の性的犯罪は、成人との関係作りに失敗した落伍者やサイコパスがほとんどだ。12歳の少女・ロリータに愛を感じるという小説「ロリータ」から、「ロリータシンドローム」という言葉が出ているとはいえ、余りにも贅沢の言葉だ。統営(トンヨン)で小学生に性的暴行を加え、殺害した犯人、キム・ジョムドクは、児童ポルノマニアであることが分かった。我が社会では、児童ボルノ物への取り締まりや処罰はほとんどなされていない。コ某容疑者もネットカフェに頻繁に通っていたそうだが、ゲームだけやったのか、それとも何かに夢中になり、性倒錯行為をやったのか、警察も真剣に捜査しなければならないだろう。