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上位2社のシェアが80%、自動車市場に大手の寡占化進む

上位2社のシェアが80%、自動車市場に大手の寡占化進む

Posted May. 28, 2012 07:37,   

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「80対20」。今年韓国自動車市場の現状を表した業界の合言葉だ。韓国車はもちろん輸入車も上位メーカーによる寡占化が進んでいることが明らかになった。

韓国車市場は現代(ヒョンデ)自動車と起亜(キア)自動車で80%を超えるシェアを占めており、輸入車市場はBMW、ベンツ、トヨタ、フォルクスワーゲン、アウディの上位5社が80%に迫るシェアを占めている。自動車市場でもメーカー間の格差が広がっている。

●現代・起亜車、事実上の独寡占

韓国自動車産業協会によると、今年1月から4月までの現代車の市場シェアは46.8%で起亜車は34.7%だった。両社が同じグループの企業であることを考えると、現代車グループとしての市場シェアは81.5%に上る。韓国の完成車メーカー上位5社のうち、二桁の市場シェアを示しているのは両社だけだ。3位は韓国GM(9.9%)、4位はルノー三星(サムスン)自動車(4.9%)で1、2位とは大きな開きがある。

現代・起亜車の独走体制は年々強まっている。両社の市場シェアは2010年に78.1%、2011年に79.8%と伸ばし続けている。「韓国自動車市場は事実上、現代と起亜の独寡占状態」と言われている所以だ。

このような傾向は、今後さらに強まりそうだ。競合会社と言える韓国GMとルノー三星が、これと言った対抗モデルを打ち出せてないためだ。韓国GMは、昨年に「シボレー」ブランドを導入して攻撃的なマーケティングを実施したが、二桁の市場シェア達成には失敗した。今年は「コルベット」以外には特に新車がない。ルノー三星も状況は同様だ。

これに対して現代車と起亜車には、今年に、それぞれ新型「サンタフェ」と「K9」という期待株がある。5月に販売開始したサンタフェは、出庫待機期間が2ヵ月を超えるほど大きな人気を集めている。現代車グループの関係者は、「現代・起亜車の品質経営が軌道に乗ってから、消費者の好評が相次いでいてる。国内市場での競合会社はBMWとベンツのような輸入車ブランドだ」と話した。

●輸入車市場にもメーカー間格差

輸入車は昨年に史上初めて年間販売台数が10万台を超えるほど好調だったが、すべてのブランドがそうだったわけではない。輸入車協会によると、今年1〜4月の市場シェアはBMW(ミニ含め)が27.3%で1位、ベンツが15.2%で2位、トヨタ(レクサス含め)が12.6%で3位だった。4位のフォルクスワーゲン(12.5%)や5位のアウディ(11.6%)まで入れると上位5社が79.2%のシェアを占める。

韓国車と同様、これら5社の独走体制は年増しに強まっている。5社の市場シェアは、2010年の70.3%から2011年の75.2%へと年々拡大を続けている。今年は、5社が1万台以上を販売している間、ボルボやプジョーなど6社は累計販売台数が1000台を下回っている。

輸入車協会の関係者は、「輸入車市場が拡大されたとは言え、販売台数の少ない数社は『2〜3億ウォンの釜山(プサン)国際モーターショーへの参加費用も負担になっている』と打ち明けるくらいだ」とし、「一方で、販売台数で上位のメーカーは好調な売れ行きをバネに、攻撃的なマーケティングや積極的な割引攻勢などを繰り広げており、それを通じて再び販売を伸ばしている」と話した。



alwaysj@donga.com