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優勝はアプデルラヒム・グムリ、春雨と低気温で途中棄権続々 ソウル国際マラソン

優勝はアプデルラヒム・グムリ、春雨と低気温で途中棄権続々 ソウル国際マラソン

Posted March. 21, 2011 06:58,   

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黄砂を流してくれたありがたい春雨だったが、マラソンランナーにとっては迷惑以外の何者でもなかった。

最低気温摂氏2.9度に秒速2.9メートルの北東風を伴った春雨は、選手らの筋肉を硬くした。レースを終えた午前10時ごろの気温は摂氏3.4度。風が強くて体感温度は氷点下に下がった。

有望株のキム・ミン(建国大学)は、25キロ地点で低体温症を起こして救急車に運ばれ病院の世話になった。昨年、国内開催大会最高記録(2時間6分49秒)を立てて優勝したシルベスター・ティメットを含め、ボニパセ・ムエマ・ウンブビらケニアの健脚らも早くもレースを途中で諦めた。

三星(サムスン)電子女子マラソン部のイム・サンギュ監督は、「雨が降らなかったら最大2〜3分は縮めることができる状況だった」と話した。コーロンのチョン・ハジュン監督は、「男子の場合、2時間7分台も出られたはずなのに、雨に妨げられた」と分析した。専門家らは、雨にも関わらず、アプデルラヒム・グムリ(モロッコ)が2時間9分11秒、チョン・ジンヒョク(建国大)が2時間9分28秒を記録したのは凄いと口を揃えた。

チョン・ジンヒョクのシンプルなレースが視線を引いた。今度がフルコース3度目の挑戦であるチョン・ジンヒョクは、ペースメーカーの中で、ポール・キプルプ・キルイ(ケニア)の後を追う戦略を展開した。チョン・ジンヒョクは「キルイが歩幅やレースのリズムが私と似ていて後を付いていった」と話した。チョン・ジンヒョクはキルイが30キロ地点で抜けると、同日1位につけたグムリと4位のウェガイェフ・キルマ(エチオピア)を引き離して先にスパートを仕掛けた。

しかし、スパートのタイミングが早すぎたのが足を引っ張った。チョン・ジンヒョクは35キロまではうまくいったが、蚕室(チャムシル)大橋を渡って約36キロ地点でグムリに逆転された。

女子部ではエチオピアのロベ・グタと中国のウェイヤナンが序盤からずっと激しく競り合った結果、1、2位につけた。チョン・ユンヒ(大邱銀行)、イ・ソンヨン(SH公社)、イ・スクジョン(三星電子)は35キロ地点まで並んで走ったが、以後、チョン・ユンヒがスパートして2人のライバルを抜いて一番先に決勝ラインを通過した。



yjongk@donga.com