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米国牛1頭がBSE陽性、米国産牛肉の輸入停止へ

米国牛1頭がBSE陽性、米国産牛肉の輸入停止へ

Posted December. 24, 2003 23:02,   

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米国で牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)に感染した疑いのある牛が初めて発見されたことで、米国産牛肉の輸入停止が決定した。

鳥インフルエンザや豚コレラに続き「BSE恐怖」まで重なったことで、肉の消費が急激に減少するなど、大きな影響が予想される。

農林部は、米国政府が23日(現地時間)、ワシントン州の農場の牛1頭にBSE感染の症状があり、検査の結果陽性であると発表したことで、米国産牛肉と加工品に対する検疫を停止する通関保留措置を取ったと24日明らかにした。

通関保留は、輸入品が国内の港に到着しても検疫を停止して通関を猶予する措置で、事実上の輸入禁止に該当する。保留対象は、牛、羊、ヤギ、鹿などの肉、骨、内臓など。一方、牛乳などの乳製品は、BSE発生の可能性がないため除外された。

金昌燮(キム・チャンソプ)農林部家畜防疫課長は、「米農務省が問題の牛サンプルを英国に送り、BSEに感染したかどうかを最終確認する」とし、「3〜5日後にBSE感染が確認されれば、米国産牛肉に対する輸入を全面停止する計画だ」と話した。

農林部はまた、検疫倉庫に保管中のものに対しては出庫保留措置を下す一方、すでに流通している米国産牛肉のうち、背骨や内臓などのBSEと関連のある特定危険物質(SRM)部位に対しては、販売を停止することにした。

さらに10月21日に初めて国内に搬入された米国牛753頭に対しては、6ヵ月後の屠畜の際に検査し、監視活動も強化する方針だ。

食品医薬品安全庁(食薬庁)は、米国を「BSE発生国・発生危険国」に追加することにした。

このため米国産の牛、羊、ヤギを原料とする医薬品や化粧品、医療用具及びその原料などを輸入する際には、現地船積みの時から必ず米国政府が発行したBSE未感染証明書を提出しなければならない。

食薬庁が指定したBSE発生国・発生危険国は、欧州連合(EU)加盟国やイスラエル、日本、カナダなどの33ヵ国で、今回米国が追加されたことで34ヵ国に増えた。

一方、米国のBSE発生の可能性が伝えられるや、日本、台湾、シンガポール、マレーシア、タイなどは、直ちに米国産牛肉の輸入を停止すると発表した。

べネマン米農務長官は23日緊急記者会見を開き、「ワシントン州の農場の牛1頭がBSE感染の症状を示し、検査の結果陽性反応を示した」とし、「BSE陽性反応があった牛のサンプルを英国に送り、BSEに感染したかどうかを最終確認することにした」と発表した。

◆BSE:牛に発生する致命的な脳疾患。医学的な公式名称は牛海綿状脳症で86年に英国で初めて発生した。発病原因は、牛が食べる骨と肉で作られた肉骨粉のためであると専門家は見ている。人間も、BSEに感染した牛を食べた場合、「人間狂牛病」と呼ばれる「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(VCJD)」に感染する恐れがある。