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GREの作文試験で64人の受験生が不正行為で無効処理

GREの作文試験で64人の受験生が不正行為で無効処理

Posted January. 21, 2003 22:39,   

米の大学院受験用試験(GRE)を昨年11月23日に受けた韓国、中国、台湾の学生64人が作文の答案を引き写した不正行為のため、全科目の成績が無効処理された。

この試験を主管した米国のETSは、21日に「韓国など、アジア3カ国で試験を受けた6000人余りのうち、64人が本人の創意的な文章を使っていなかったことが明らかになり、彼らの全科目の点数を取り消した」と、今回の不正行為を明らかにした。ETS側によれば、文章を引き写した疑惑のある900人余りを対象に、これまで精密な調査を行ってきた。

ETSはまた、「不正行為を犯した学生の国籍を明らかにするわけにはいかないが、疑惑が晴れた800人余りにはできるだけ早く成績表を発送する」と付け加えた。

しかし、成績表を遅れて受け取ったこれら留学準備生も、米大学院の受付の締め切りがすでに過ぎていたため、留学浪人を余儀なくされるなどの不利益をすでに被っている。

今回の受験の不正行為が起きた原因として、これまでGRE試験問題がインターネットでやみくもに流出され、試験を受ける時間帯の異なる地域や隣接国家へ、問題が「空輸」されるなどしたことで、一部の留学準備生に「点数さえ上げればいい」という甘い考えが広まったことによるものだとされる。

ETSは、昨年8月にインターネットに問題がおおっぴらに流された後、昨年10月からアジアの一部の国(韓国、中国、台湾、香港)のGRE試験をコンピューター試験(CBT)から「自筆試験」に電撃的に替えた。

CBT試験が自筆試験に切り替えられたことによって、これらの国の受験生は試験を受ける機会が大きく減るという不利益を受けている。

実際、コンピューターで試験を受ける際は、受験生が希望する日付に随時試験を受けることができたが、自筆試験に切り替わった後、今年は3月15日のたった一日だけの試験を受けることになった。

ETS業務を一部代行する韓米教育委員団の関係者は、「昨年、試験問題が組織的にインターネットに流出されて以来、ETS本社が一部のアジア国家に対して敏感に対応している。今回の不正行為によって、別の制裁を受けるのではないか心配だ」と話している。

インドの場合、成績を上げるため不正行為が幅を利かすようになると、GREの試験が数年間にわたって中断された。 ETS側は、01年に米国の各大学に「中国の受験生のTOEFL、 GRE点数は信頼できない」という警告の手紙を送り、大多数の留学受験生までがとんでもない誤解を受けた。

韓国外国語大学の崔銍禾(チェ・チョンファ、通訳大学院)教授は、「詰め込み式の暗記中心の学習をさせられているため、TOEICやその他の英語試験の点数は高いにもかかわらず、実生活に必要な適用能力がかなり衰えている傾向がみられる。このような学生の場合は、たとえ留学に行っても何の役に立たないだろう」と指摘している。



金善宇 sublime@donga.com