Go to contents

SNLパロディ、トランプ氏がツイートで批判

SNLパロディ、トランプ氏がツイートで批判

Posted December. 18, 2018 09:10,   

Updated December. 18, 2018 09:10

한국어

トランプ米大統領が当選しなかったならホワイトハウスはどんな姿になっていたか。このような状況をパロディにしたテレビのバラエティ番組に怒ったトランプ氏が「法廷対応」を言及し、「表現の自由」の論議に広がる様相だ。

NBCの週末のバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)は15日(現地時間)、パロディ「It's a Wonderful Trump」を放送した。過去にもSNLで、トランプ氏役のアレック・ボールドウィンだけでなく、ベン・スティラー、マット・デーモン、ロバート・デ・ニーロのような有名俳優が総出動した。

天使がトランプ氏をヒラリー・クリントン大統領が当選した仮想現実に連れて行くという設定だ。トランプ政権の主要人物は、もはや嘘に苦しんだり、特検捜査がないことに喜ぶ。性的暴行未遂疑惑にもかかわらず連邦最高裁判事に任命されたブレッド・カバノー氏は、「私のような性質の人に最高裁について話すことは気の狂ったことではないのか」とせせら笑い、ケリーアン・コンウェイ大統領顧問は、「大統領選の落選後、私から悪魔が抜け出て行った」と語り、トランプ氏を意気消沈させる。

このような仮想現実は、ケチなエベネーザ・スクルージがクリスマスイブに幽霊に会って幻想の旅行に出発するという古典のフォーマットを借用したものだ。しかし、SNLのトランプ氏はすべての出会いが終わった後「大統領に戻りたい」と言い張り、天使は「何の教訓を得られなかった」と首を横に振って番組が終わる。

トランプ氏は16日、ツイッターに、「NBCのSNLのような偏向した民主党のスピン・マシーン(spin machine・世論誘導機構)放送こそ真のスキャンダル」とし、「(このような放送局は)法廷に立たせなければならない」と主張した。しかし、米メディアの反応は冷ややかだ。米紙ワシントン・ポストなどは、「言論と表現の自由は修正憲法第1条に規定された権利だというのが多くの人々の反応」、「そのような試み自体が違法」と指摘した。

トランプ氏は同日、相次いで投稿した「嵐のツイート」で、ロバート・モラー特別検察官や連邦捜査局(FBI)のロシア疑惑捜査を「魔女狩り」と批判した。そして、特検捜査に協力したマイケル・コーエン元弁護士を「ネズミ」と非難した。このような激しい反応は、モラー氏の捜査がスピードを出し、政治的窮地に追い込まれたトランプ氏の状況をうかがわせるという評価もある。トランプ氏の弁護人、ジュリアーニ元ニューヨーク市長は16日、「FOXニュース・サンデー」とのインタビューで、トランプ氏がモラー氏と会うのかという司会者の質問に「絶対ない」と応じない考えを明確にした。

にもかかわらず、2016年の米大統領選でトランプ氏の大統領選キャンプがロシアと通じていたという「ロシア疑惑」の真相が究明されなければならないという世論が盛り上がる傾向だ。NBC放送と米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが同日発表した世論調査の結果によると、回答者の62%がトランプ氏がロシア疑惑捜査に正直ではないと答えた。


ワシントン=イ・ジョンウン記者 lightee@donga.com