Go to contents

広大なモンゴルの草原にオルレの道

Posted June. 20, 2017 08:59,   

Updated June. 20, 2017 08:59

한국어
青い空に点々と流れる雲と道端に咲き乱れる野生の花が、一幅の水彩画を作った。チンギス・カンが馬に乗って走った草原と小さな尾根が二重三重と続く丘、そして可愛らしい村のおかげで、オルレ屋の心は歩いている間ずっと気持ちが楽だった。18日、モンゴルに披露した「モンゴルオルレ」第1コースの風景だ。

済州(チェジュ)オルレがモンゴルにできた。2012年、日本の「九州オルレ」に次いで、2度目の海外進出である。社団法人「済州オルレ」(理事長=ソ・ミョンスク)が、モンゴルのウランバートル市や済州観光公社などと共に準備してオープンした。18日の第1コースに続き、19日は第2コースが相次いでオープンした。モンゴルオルレのオープンには、韓国から来たオルレ屋と地元のウォーキング同好会のメンバーなど、約500人が参加した。

モンゴルオルレの第1コースは、ボグド・ハーン山を基盤にしており、長さは約14キロである。ウランバートル市内から東側に25キロほど離れたヘンホール村から始まる。小ぢんまりした住宅街を過ぎると、広大な大地とボグド・ハーン山の幾重もの尾根がオルレ屋を喜んで迎える。第2コースであるチンギス・カン・コースは、テレルジ国立公園に位置している。始まりと終わりが同じ原点に回帰するコースだ。前半の平地区間と後半の山の区間の景色の違いがドラマチックな11キロの区間である。ユネスコの世界自然遺産であるテレルジ国立公園の真の姿を満喫できる。済州オルレのように、地元のボランティアたちが道づくりに参加した。

モンゴルオルレは、名前だけでなく、済州オルレの道標も同じ様に使う。道を歩いて出会う小さなオウォ(石を積み上げて作った堂)の隣に建てられた済州馬(別名=ポニー)の形のカンセ(道の表示)は、モンゴルと済州とを結ぶ歴史的輪でもある。高麗(コリョ)時代末、モンゴルの支配を受けた済州でモンゴルのポニーが飼われていたが、約800年後、オルレ表示となって、モンゴルに来たのだ。開場式に出席したウランバートル市観光局のBATSUKH Davgajamts局長は、「モンゴルオルレを通じてエコ観光の旅行地として、モンゴルの価値がさらに輝くことを信じている」とし、「済州オルレの運営理念をもとに、住民と一緒にオルレの道をきちんと管理していきたい」と語った。

済州オルレは、2019年まで計4つのモンゴルオルレのコースを造成する計画だ。コースのメンテナンスだけでなく、済州オルレのお土産であるカンセ人形(古い布で済州の女性たちが作った人形)の製作方法と旅行者センター運営のノウハウを伝授するなど、自立型生態旅行と収益モデルの構築を支援する。ソ理事長は、「済州オルレの姉妹の道、友情の道など、グローバルプロジェクトを通じてオルレのブランドを拡大し、世界のハイカーたちとのネットワークを強化して、韓国の文化と価値を知らせる活動を広げていきたい」と語った。



任宰永 jy788@donga.com