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[社説]79日で変更されたTHAAD最適地、また揺れ動いてならない

[社説]79日で変更されたTHAAD最適地、また揺れ動いてならない

Posted October. 01, 2016 08:37,   

Updated October. 01, 2016 09:23

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国防部が30日、在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の最終配備地に慶尚北道星州郡草田面(キョンサンプクト・ソンジュグン・チョジョンミョン)のロッテ・スカイヒル星州カントリークラブ(ロッテゴルフ場)に決定したと発表した。国防部は、「星州郡が地域住民の意見を聴いて(第3の配備地として)要請したカチ山、厭俗(ヨムソク)山、達摩(タルマ)山の3地域のうちロッテゴルフ場がある達摩山が最も土地の可用性評価基準を満たした」と明らかにした。

国防部は、インフラや面積、民家の数などを考えずに城山(ソンサン)砲台を最適地と発表し、79日で覆したにもかかわらず謝罪もなかった。国防部は、朴槿恵(パク・クンへ)大統領が「新しい場所を検討・調査するように」とひとこと言うと、すぐに第3の候補地の検討に入った。国防部の無能・無気力も情けないが、すべての政策の最優先となるべき安全保障事項である兵器配備の場所が世論に押されて変わるなら、今後も同様の事態の再発が憂慮される。

THAADを配備したからといって北朝鮮のミサイルを完璧に阻止できるわけではない。しかし、国民の安全を守るための最小限の選択であることを多くの国民が認識している。にもかかわらず、29日の放送記者クラブ討論会で、THAAD配備反対を再確認した野党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表は、30日、国会を訪れた国防部長官に会うこともしなかった。北朝鮮の様々なミサイル脅威に対応するための多層的な防衛システムを一日も早く配備すべき状況で、巨大野党の代表の安保認識が心配される。

THAADの電磁波の無害性が十分に立証されたにもかかわらず、今回は隣の生活圏である金泉(キムチョン)住民と宗教団体まで反発し出した。金泉住民は30日の国防部の説明会も拒否した。THAAD配備を受け入れる見返りに地域開発を支援する特別法の制定を求める声が出ているが、国家安保のために大乗的な態度を見せるのが先だ。

中国国営の新華社通信は30日、「THAAD配備によって韓国の前途のあちこちに火の穴ができた」という暴言で脅迫した。北朝鮮の核とミサイル開発は放置し、防衛用兵器を配備するなと脅迫する中国の傲慢と非礼が頂点に達している。ウォルター・シャープ元在韓米軍司令官は14日、「イスラエルなどからTHAADの注文が殺到している」と話した。韓国ののんきさを指摘する言葉に聞こえる。最終候補地が確定した以上、揺れ動くことなく堂々とTHAAD配備を推進しなければならない。朴槿恵大統領は30日、在韓米軍の将軍に「北朝鮮の核は喉に突きつけられた短刀」と言った。何の備えもなく短刀で喉を突かれることがあってはならない。



허문명논설위원 ホ・ムンミョン論説委員 angelhuh@donga.com