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[オピニオン]全斗煥氏表敬を取り止めた秋美愛氏

[オピニオン]全斗煥氏表敬を取り止めた秋美愛氏

Posted September. 09, 2016 08:32,   

Updated September. 09, 2016 08:49

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全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)元前大統領は退任後、新年の挨拶に訪ねる 全斗煥政権と盧泰愚政権の関係者に延禧洞(ヨンヒドン)の自宅を開放した。距離は近いが2つの家の風景は違った。全氏は、韓服姿で敷布団の上に座って新年の挨拶を受けた。挨拶を交わす時も、特有の勢いのある話しぶりで場をつかむ「家族的な」ムードだった。一方、盧氏は洋服を着て応接室で客を握手で迎えた。湯飲み茶碗を前に静かに新年の挨拶を交わした。政治部記者時代、双方の家に行った筆者の記憶だ。

◆元喜龍(ウォン・ヒリョン)済州道(チェジュド)知事は2007年の年初、全氏に新年の挨拶に行き、多くの非難が寄せられてホームページがダウンした。当時、ハンナラ党の大統領候補予備選に出馬した元氏は、「統合の奇跡のためなら、これ以上のことも耐えられる」と言ったが、改革を掲げた若手イメージには大きなダメージだった。前罪から自由でない元大統領を訪ねることが国家元老への優遇だとしても、政治家としては重荷だ。

◆12日に就任の挨拶で全氏を表敬訪問するという秋美愛(チュ・ミエ)「共に民主党」代表が党内外の批判を受け、8日に訪問を断念した。全氏が5・18光州(クァンジュ)民主化運動の流血鎮圧を正式に謝罪していない状態で、共に民主党代表が訪ねるのは不適切という叱責が殺到し。秋代表は国民統合の趣旨だったというが、全氏を見る冷めた世論に驚いたことだろう。

◆2002年5月、当時民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領選候補(当時)は13年ぶりに金泳三(キム・ヨンサム)大統領のソウル上道洞(サンドドン)自宅を訪れ、3度も大きく頭を下げて挨拶した。すると、ハンナラ党から、「1990年の3党合同後、金泳三大統領に対して言葉では言い難い暴言を吐き捨てたのに、釜山(プサン)、慶尚南道(キョンサンナムド)の票がほしかったようだ」とのヤジを浴びた。秋代表は、全氏の訪問前に取り消したが、慎重でなかった。顕忠院(ヒョンチュンウォン)を訪れる野党代表が、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉元大統領の墓地とともに李承晩(イ・スンマン)、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の墓地も参り始めたが、生きている全氏の家はまだ禁断の区域のようだ。 

韓起興(ハン・ギフン)論説委員eligius@donga.com