Go to contents

道を拓く

Posted December. 23, 2019 08:17,   

Updated December. 23, 2019 08:17

한국어

「これまで多くの障害を乗り越えてきた私は、自分に何度となく言い聞かせた。私にできる?そう、私はできる」(ミッシェル・オバマ『ビカミングBecoming』)

人生の表面は地球の表面に酷似している。森や砂漠は、社会の特権層と恵まれない者の姿を代弁する。海と川は物の豊かさや貧しさを、緑豊かな大地と雑草一本許さない砂利道は与えられるチャンスの不平等さを見せているようだ。砂漠は森になりたいけど天候の助けがないゆえ挫折し、川は海のように潤いたいけど足元にも及ばない。砂利道は肥沃な土地の豊かさに憤慨するけど、切ない。分裂は避けられない対決に発展する。法律で抑えている差別と不公正は騒ぐことない。ただ、ゆっくり流れている。

ある夏の日。娘と一緒にプリンストン大学のキャンパスを歩いていたら、娘が建物を指差して言った。

「ママ、ミッシェル・オバマが学生のころ、ずっと時間を過ごしていた所よ」。そこは(その当時)、黒人学生と他の有色人種が利用するソーシャル・クラブの建物だった。城郭のような大学の他の建物に比べると素朴な外観だった。そこでミッシェルは、声には出さないけれど、流れている根深い社会の固定観念と再び向き合う。そして、社会的立場のステップアップを目前に、何度も自分に問いかける。「自分にできるかしら?そう、私はできる」

森とは違って砂漠は編集されない強さがある。川は海にたどりつけるという希望がある。砂利道も夢がないわけではない。巨大なフォークレーンに出会う日には隠された鉱物が掘り出されるかもしれない。自然には気候が、人間には機会が与えられている。気候は砂漠を変えられる影響力、機会は人に上昇と変化をもたらすパワーがある。機会の不平等の前で、恐れ諦めることがなかったらの話だ。