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北朝鮮の大量破壊兵器拡散を阻止、韓米日が31日に海上訓練を実施

北朝鮮の大量破壊兵器拡散を阻止、韓米日が31日に海上訓練を実施

Posted May. 09, 2023 08:36,   

Updated May. 09, 2023 08:36

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韓国と米国、日本などが参加する海上訓練が31日、済州島(チェジュド)南方の公海で実施される。この訓練は、大量破壊兵器(WMD)を積んだ仮想の船舶を想定し、多国籍海軍がこれらの船舶を臨検する手順で行われる。WMD拡散や船舶間の違法積み替えを阻止するために毎年実施されている。

国防部は8日、「今月末に韓国で初めて開かれる『拡散に対する安全保障構想(PSI)』閣僚級会議を機に、韓米日など多数の国が参加する海上訓練を計画している」とし、「参加国と詳細な訓練計画を調整している」と明らかにした。PSIはWMDの違法拡散防止のために2003年に発足した国際協力体制で、3月現在106カ国が参加している。08年に米国で閣僚級会議が開かれて以降、5年ごとに開催されている。今年はPSI発足20年を記念する閣僚級会議が韓国で開かれる中、これを機にした海上訓練が韓国軍を中心に行われる。

訓練の名称は「イースタン・エンデバー23」。アジア太平洋地域の6つのPSI核心参加国である日本、米国、韓国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドが毎年交代で中心となって訓練を実施するが、韓国軍が行う訓練は「イースタン・エンデバー」と呼ばれてきた。昨年8月には、米国が中心となる海上訓練「フォーチュン・ガード22」が、韓米日など21ヵ国が参加してハワイ付近で実施された。

今回の訓練は、定例訓練であるにもかかわらず、7日の韓日首脳会談で北朝鮮の核対応に向けた韓米日安全保障協力の強化を強調した直後に行われるため、韓米日が緊密に協力する契機になると期待されている。政府消息筋は、「今回の訓練は、韓米日3国間の訓練ではなく、多くの国がこれまで続けてきた訓練」と拡大解釈を警戒しながらも、「ただ、韓日安全保障協力の重要性がこれまで以上に強調される中で行われるため、韓米日がより緊密になるきっかけになるだろう」と話した。


孫孝珠 hjson@donga.com