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法王「同性カップルも主の子供、法的に保護されるべき」

法王「同性カップルも主の子供、法的に保護されるべき」

Posted October. 23, 2020 08:27,   

Updated October. 23, 2020 08:27

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フランシスコ法王(写真)が、同性カップルの法的保護を公に支持した。これに対して、教界の保守勢力が直ちに反発するなど、議論が起きている。

BBCなどによると、法王は21日、イタリア・ローマ国際映画祭でオープニング作品として上映されたドキュメンタリー映画「フランシスコ」で、「同性愛者も主の子供であり、家族の一員になる権利を持っている。ゲイという理由で投げ出されたり、不幸になってはいけない」と述べた。続いて「同性間の『市民結合法(Civil union law)』を作らなければならない。これは、彼らが法的に保護される道だ」と語った。

同性間の市民結合法は、同性カップルの結婚を認めることではないが、異性間の結婚と同等の法的地位を認めるものだ。一部の欧州諸国と米国の一部の州で実施している。AP通信は、「フランシスコ法王は、同性結合法を公に支持した史上初法王になった」と評価した。

カトリックの教理書は、「同性の性行為は、いかなる場合でも認められない」と定めているが、フランシスコ法王は、同性愛について包容的立場を保ってきた。法王は2013年に即位直後、「同性愛者が善良な意志を持って、主を探しているなら、私は誰を審判できるだろうか」と述べた。アルゼンチン・ブエノスアイレス大司教時代も同性間の結婚には反対したが、同性カップルの法的保護は擁護した。

カトリック内部で交錯した声が出ている。米ニューヨーク聖家族大聖堂の主任司祭であるジェラルド・マレイ神父は、法王の今回の発言について「行き過ぎであり、教会内の分裂が深刻化するだろう」と明らかにしたと、米紙・ウォールストリートジャーナル(WSJ)が伝えた。一方、米イエズス会の司祭であるジェームズ・マーティン神父は、「教会が性少数者を支持する大きい進歩だ」と評価した。

韓国カトリック司教会の関係者は、「『市民結合』は、カトリック教会の教理が認める婚姻、家庭とは完全に違う」とし、「法王の言葉は、同性愛差別の問題意識と人権を保護するための社会的装置が必要であることを強調したと受け止めることができる」と語った。


趙鍾燁 jjj@donga.com