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新型コロナ死者17万人超えた米、インフルエンザ流行を控え「ツインデミック」の恐怖

新型コロナ死者17万人超えた米、インフルエンザ流行を控え「ツインデミック」の恐怖

Posted August. 18, 2020 08:04,   

Updated August. 18, 2020 08:04

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米国内の新型コロナウイルスの死者が17万人を超えた中、インフルエンザの恐怖まで広がっている。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発がまだ完了していない状況でインフルエンザが流行する場合、医療が崩壊する恐れがあると懸念されている。

米紙ニューヨーク・タイムズは16日(現地時間)、新型コロナウイルスの感染者が増加を続ける中、インフルエンザの流行シーズンが近づき、「ツインデミック(twindemic)」の恐怖が大きくなっていると報じた。インフルエンザと新型コロナウイルスが双子(twin)のように共に大流行(pandemic)するという意味だ。

すでに米保健当局は、インフルエンザの流行に備えてワクチンの生産量を大幅に増やし、国民に対して接種キャンペーンを行っている。疾病対策センター(CDC)は現在、50%を下回るインフルエンザのワクチン接種の割合を65%まで高めるために医療保険のない成人のためのワクチン購買量を平年の50万回分から今年は20倍の1000万回分に増やした。米国でインフルエンザのワクチン接種は義務事項ではないが、今年はカリフォルニア州立大学など一部の大学が教職員や学生にワクチンの接種を義務づけるガイドラインを出した。

昨年のインフルエンザのシーズンには、米国でインフルエンザ関連の疾患で74万人が病院に入院し、死亡した人も6万2000人にのぼると推測された。ロバート・レッドフィールドCDC局長は、「新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に発生すれば、医療体系が圧迫を受けかねない」とし、「予防対策をしっかり守らない場合、経験したことのない最悪の秋になるだろう」と警告した。

米国内の新型コロナウイルスの感染者は連日5万人以上増え、拡大傾向が続いている。ロイター通信は、独自集計の結果、米国内の累計死者数が17万人を超えたと報じた。これに先立ち、米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、米国の死者17万人の到達時期を10月1日と予想したことがあるが、この見通しよりも6週間ほど時期が早まったのだ。IHMEは、今後新型コロナウイルスの感染者が急増し、12月に米国内の累計死者数が30万人にのぼると見通している。


兪載東 jarrett@donga.com