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「神々の国」、ギリシャ所蔵の宝物の初の韓国展

「神々の国」、ギリシャ所蔵の宝物の初の韓国展

Posted May. 21, 2019 10:30,   

Updated May. 21, 2019 10:30

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「神々の国」ギリシャの国宝級遺物数百点が初めて韓国を訪れる。

ギリシャ文化体育部が、国家間文化交流の一環として紹介する特別展「ギリシャの宝物展、アガメムノンからアレクサンドロス大王まで」が来月5日から、ソウル瑞草区(ソチョグ)にある芸術の殿堂ハンガラム美術館の2階で開かれる。今回の展示は、ギリシャ全土の24カ所の博物館から出品された貴重な遺物350点余りを厳選した。ギリシャ博物館が所蔵している遺物が韓国に来るのは今回が初めてだ。新石器時代の遺物から、ギリシャの中興期を花咲かせた時期までの陶磁器、金属彫刻、装身具、金と銀、象牙など、様々な素材で構成された。

紀元前3000年頃、ギリシャの青銅器時代を指す「エーゲ文明」の関連遺物が観覧客を一番先に迎える。エーゲ文明は、クレタ島、キクラデス諸島、ギリシャ本土間の文化交流とこの地域の文明を総称する。今回の展示に出品された「雄牛の頭の盃」は、クレタ島で花を咲かせたミノス文化の宗教儀式を最もよく示す作品だ。牛を神聖視したミノス人は、頭にある2つの穴を通じてお酒を流しながら崇拝儀式を行ったという。当代のミノス人の衣食住を目にできる「アクロティリの少年壁画」も見逃せない。

紀元前17世紀〜紀元前12世紀に栄えたミケーネ文明。ミケーネは、強力な敵だった都市国家トロイを二度も退けたという伝説が伝えられている。軍事文化を重視していた歴史にふさわしく、「アガメムノンの黄金仮面」、「ライオンと戦う姿を描いた金印章」など、強靭な姿を形象化した遺物が主をなす。

流浪の詩人ホメロスのギリシャ神話に関連した遺物も興味深い。ホメロスの頭の像と共に、彼が書いたギリシャ神話に登場するオリンポスの神々の彫刻像を披露する。また、古代ギリシャのオリンピックで優勝した選手にオリーブオイルを入れてプレゼントしたと伝えられるアンフォラ(黒絵式陶器)も公開される。

このほかにも、アレクサンドロス大王の父であり、ギリシャの中興期を率いたフィリッポス2世の時に製作された華やかな金の花冠と金のイヤリング、アレクサンドロス大王を形象化した像など、観覧客の視線をひきつける鮮やかな遺物がいっぱいだ。展示は9月15日まで。成人は1万5000ウォン、青少年は1万1000ウォン。お問い合わせは1688-4683まで。


柳原模 onemore@donga.com