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母乳75パックを凍らせて5度目の五輪参加、赤ちゃんを残して一人で出場する五輪アスリートたち

母乳75パックを凍らせて5度目の五輪参加、赤ちゃんを残して一人で出場する五輪アスリートたち

Posted July. 23, 2021 08:28,   

Updated July. 23, 2021 08:28

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「目標は母乳75パックです。1ヵ月以上毎晩こんなクレイジーなことをしているんです」

東京五輪に出場するアーチェリー英国代表のナオミ・フォルカードさん(37)が9日、ソーシャルメディア(SNS)に約50個の母乳パックの写真と共に投稿したコメントだ。フォルカードさんは18日、東京に向かって出国する前まで娘エミリーのために合わせて14リットル(75パック)に達する母乳を集めた。保存スペースが足りず、新しい冷蔵庫も注文した。

エミリーは1度の流産を経験した後、今年2月に出産した娘だ。娘が生まれた時、五輪を諦めることも考えた。しかし、これまで自分が情熱的に準備した瞬間が思い浮かんだ。フォルカードさんは、「私がいない半月間飲める母乳を置いていくから、エミリーが私をあまり懐かしまないでほしい」と5回目の五輪出場への思いを語った。

東京五輪組織委員会が、母乳育児中の子どもを持つ選手の帯同入国を許可した中、新型コロナウイルス感染を懸念し、一人で東京行きを選択したママ選手がいる。

ボート競技の英国代表、ヘレン・グローバーさん(35)は3歳のローガンちゃんと16ヵ月の双子ボーとキットの3児の母親だ。昨年開催する予定だった東京五輪が1年延期され、五輪出場を決心した。グローバーさんは「育児のため4年間運動できず、引退を考えていた。五輪出場を決心した後は、床に散らかっているレゴのおもちゃを避けながらジャンプスクワットをして子育てと練習を両立させた」と説明した。

2012年ロンドン五輪のサイクル銀メダリストの英代表リジー・ダイグナンさん(32)も2歳の娘のオーラを残して東京行きを決めた。同じサイクル選手だった夫のフィルさん(37)が、子どもが生まれた後に引退したので可能になったことだった。ダイグナンさんは、出産3日前までサイクルに乗るなど、五輪への情熱を諦めなかった。


カン・ドンウン記者 leper@donga.com