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不安なオンライン授業、それでも持続可能な未来教育モデルに

不安なオンライン授業、それでも持続可能な未来教育モデルに

Posted April. 10, 2020 08:17,   

Updated April. 10, 2020 08:17

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9日、全国の中学3年生と高校3年生の85万人がオンライン授業で新学期を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で、小中高校の授業開始が4回延期になったが、依然として感染拡大のリスクがあるため、正常な授業開始ではなく、中学と高校の3年生から順にオンライン授業を開始した。

しかし、授業開始初日から全国各地で遠隔授業に支障が生じた。テレビ会議システムと装備不足で、双方向授業ができる学校は少なかった。授業の資料が掲載されているEBSオンラインクラスは30分以上サイトにアクセスできなかった。同時アクセスを300万人まで増やしたというが、85万人を対象にした授業でも問題が発生したのだ。新型コロナウイルス事態の長期化が予想されてオフライン登校の見通しが立たず、予定より38日遅く授業を開始したにもかかわらず、このような混乱が起こった。教育部と一線学校の安易さと準備不足を指摘せざるをえない。

 

1週間後の16日には中学・高校の1、2年と小学校4~6年、20日には小学校1~3年がオンライン授業を始める。全面的なオンライン登校が施行される前に試行錯誤を終え、遠隔授業を安定させなければならない。授業の質を上げて、地域間、階層間の教育格差を解消することが最優先課題だ。

教育部は、教師だけに任せず、共通に活用できる授業資料を提供し、デジタル機器の不足やネット接続障害の問題を解決しなければならない。教育疎外階層や障害のある生徒の場合、「オンライン」形式にこだわらず、教師が格別に関心を傾け、学習の機会が与えられるよう配慮しなければならない。教育日程の変更によって評価方式も変わらざるをえない。公正な評価基準と方法を急いで提示しなければならない。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、188ヵ国15億人の生徒が学校に行けず、遠隔教育を試している。感染拡大のための避けられない選択だが、デジタル技術を活用して時と場所に縛られない未来型教育モデルを実験できる機会でもある。気候変動の影響で感染症の発生周期が短くなる見通しだ。物理的な隔離状況であってもいつでも良質の授業を受けることができるオンライン教育システムを完備することは、世界の教育界の共通の課題になった。IT強国で教育熱が高い韓国がリードできない理由はない。