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溝に落ちた生後33ヵ月の女児が10の上級病院に転院断られ死亡

溝に落ちた生後33ヵ月の女児が10の上級病院に転院断られ死亡

Posted April. 01, 2024 08:49,   

Updated April. 01, 2024 08:49

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溝に落ちた生後33ヵ月の女の子が心停止状態で救助後、応急処置を受けて心臓の鼓動が戻ってきたが、転院先の上級病院が見つからず死亡した。保健福祉部(福祉部)は、専攻医(インターン、レジデント)のストによる医療空白事態の影響があったかどうかについて調査に着手した。

31日、消防当局によると、先月30日午後4時半、忠清北道報恩郡報恩邑(チュンチョンブクド・ボウングン・ボウンウプ)のビニールハウスの隣にある深さ1.5メートルの水たまりに、生後33ヵ月のAさんが落ちているのを家族が発見し、119に通報した。救急隊が現場に到着した時、Aさんは心停止状態であり、午後4時50分頃、近くの小型病院に運ばれた。この病院でAさんは心肺蘇生法(CPR)の末、午後5時33分に心拍が戻った。病院と消防当局は、Aさんを大型病院に移すため、忠清南道(チュンチョンナムド)や忠清北道(チュンチョンブクド)、大田(テジョン)市、世宗(セジョン)市、京畿道(キョンギド)の上級総合病院など10ヵ所に転院を要請したが、いずれも「受け入れ不可」の通知が返ってきた。これらの病院は、小児集中治療室の病床不足や小児集中治療を担当する専門医不足などを理由に挙げたという。

Aさんは午後7時1分に再び心停止に陥り、7時40分頃死亡した。その間、午後7時27分頃、大田の大学病院から「患者を受け入られる」との連絡を受けたが、この時点ではすでに移送が不可能なほど状態が悪化した。

受け入れ不可を通知した忠清圏の総合病院の関係者は、「小児重症患者を診療する専門医がいなかった」と釈明した。受け入れ不可を通知した他の京畿道の上級総合病院の関係者は、「小児集中治療室は、専攻医の集団辞職前と同じ規模で運営している。すでに定員を超える患者を診ており、追加収容が不可能だった」と明らかにした。匿名を求めた大学病院救急医学科の専門医は、「心停止状態が少なくとも1時間以上続いたのだが、心臓は10分だけ止まっていても脳死状態に陥ることになる。残念だが、移送をしても救急車の中で死亡した可能性が高い」と説明した。

警察は、子供が事故地点の周辺で遊んでいて水たまりに落ちたと見て、正確な経緯を調べている。


イ・ジウン記者 パク・ギョンミン記者 easy@donga.com