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キラー問題をなくした初の修能、国語と数学はややこしかった

キラー問題をなくした初の修能、国語と数学はややこしかった

Posted November. 17, 2023 08:46,   

Updated November. 17, 2023 08:46

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16日に行われた2024学年度大学修学能力試験(修能)は、国語と数学領域ともにキラー問題が排除されても弁別力を確保したという評価が出た。国語領域は、難易度の低かった昨年の修能や9月の模擬テストに比べてやや難しかった。数学領域は、満点者が少なくとも25~20人だった9月の模擬テストに比べるとやや難しかったが、昨年の修能とは似ていた。

今回の修能は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が6月、「修能において、教育課程外のキラー問題を排除せよ」と指示して以来、初めての大学入試だ。最上位圏を弁別する役割をしたキラー問題が外されれば、「弁別力のない修学能力試験」になるのではないかという懸念もあった。9月の修能模擬テストで数学領域の満点者が続出すると、最上位圏の弁別力が弱まったという指摘もあった。

しかし同日公開された修学能力試験問題を調べた教師や私教育業者等は、「韓国教育課程評価院(評価院)が、これまで出てきた指摘を反映しようと努力したことが分かる」という評価を出した。昨年の修能は、国語領域が易しくて、国語と数学標準点数の最高点の格差が11点に広がったが、今年はこれを考慮して国語領域を難しく出したという分析だ。科目難易度を表す標準点数の最高点は、高いほど試験が難しかったという意味だ。

国語と数学標準点数の最高点は、現在の文・理系統合型修学能力試験の初年度である2022学年度の2点から昨年は11点にまで広がった。難しい数学領域で高得点をした理系生が入試で有利になり、公平性に問題があるという指摘も出た。

数学領域は、難易度を急激に上げるよりは、共通科目の主観式22番を厳しく出題する方法で弁別力を確保した。9月の模擬テストで満点者が多かったとしても、1等級の区分点数は昨年の修能と似ていたため、数学の難易度をさらに高めるのが難しかったものと分析される。鍾路(チョンノ)学院のイム・ソンホ代表は、「客観式問題の難度を高めれば、全体受験生の体感難度が上がる」とし、「最上位圏の弁別力を持たせたうえ、満点者を減らすために主観式の一問を難しくした」と分析した。

この日、EBSの現場教師団は、政府世宗(セジョン)庁舎の教育部のブリーフィングで、「キラー問題を排除しても弁別力を確保できることを示した試験だ」、「弁別力の高い問題をどのように準備するかの方向性を提示した試験だ」と評価した。一方、「私教育カルテル」疑惑で税務調査まで受けた私教育業者らは、「たとえ、今回の試験にキラー質問、準キラー質問があっても、果たして誰があると言えるだろうか」と主張した。

今回の修能は、浪人と検定試験出身を合わせた「卒業生など」の割合が35.3%で、1994学年度の修能導入以来3番目に高い。優しい修学能力試験を期待して、医学部など最上位圏の大学に挑戦する浪人が増えたためだ。修能問題および正解に対する異議申し立ては、評価院ホームページで16~20日にできる。成績通知は来月8日。


崔예나 yena@donga.com