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中国大学が「習近平演説」の英語学習を義務付け

中国大学が「習近平演説」の英語学習を義務付け

Posted September. 25, 2023 08:53,   

Updated September. 25, 2023 08:53

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英紙フィナンシャルタイムズが24日報じたところによると、中国国内の300余りの大学が、今月始まった新学期から、「反米」や「社会主義称賛」などに関する習近平国家主席の演説が収録された英語教科書「新しい時代」を採択した。米国と覇権競争を繰り広げている中国が、連日英語教育を縮小している中、英語学習でさえ中華主義思想に満ちた教科書を使うという。

同紙によると、新しい英語教科書には、米国の侵略に反対する習主席の演説、米国に留学した多くの中国人学生が西欧的な考え方に浸って帰国後、就職が困難だったという内容などが盛り込まれている。また、学生たちは、西欧文化の紹介の代わりに、中国の文化的成果を称賛し、昨年の北京冬季五輪の開会式が「世界にどんな深い印象を残したのか」などに関する内容を英語に翻訳しなければならない。同教科書の執筆者たちは序文で、「既存の教科書は西欧文化だけに焦点を合わせており、多くの問題があった」とし、これを正すという意志を隠さなかった。

中国は、改革・開放を強調した鄧小平氏が政権を握った1970年代後半から、英語教育を奨励した。当時、英語教科書には、米ニューヨークの象徴である「自由の女神像」やバービー人形など、西欧文化に関する多様な内容が含まれていた。また、1987年からは、英語試験で一定点数以上を取らなければ大学卒業資格を得ることができなかった。

一方、2012年末に習主席が政権を握った後、当局は英語を西欧の「悪い思想」を広める有害道具と受け止め、英語の使用を排撃した。これに対し、2大都市の上海市は、2021年、小学生に対する英語試験を禁止した。最近、西安交通大学も、学部生の学位授与の条件から英語試験の成績を除外した。北京市当局は、主要駅の英語表記でも英語使用を最小化している。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com