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「経済難」のトルコ、対立したサウジに「和解の手」

「経済難」のトルコ、対立したサウジに「和解の手」

Posted June. 24, 2022 09:13,   

Updated June. 24, 2022 09:13

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サウジアラビアの事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(36)が22日、トルコの首都アンカラを訪れ、トルコのエルドアン大統領(68)と会談した。エルドアン氏は2018年にサウジの反体制ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ領事館で殺害されたことを受け、「殺人犯は代価を払うことになるだろう」と対立した。しかし、最近の経済危機で窮地に追い込まれ、サウジに救いの手を求めたとみられる。

ロイター通信によると、ムハンマド氏は、アンカラの大統領庁舎でエルドアン氏と会って明るく笑って握手を交わした。会談では、トルコに対するサウジの金融支援と中小企業への投資などが話し合われたという。また、両国間の航空便を再開し、相互間の否定的なメディア報道を自制することでも意見が一致した。サウジも宿敵イランとの外交対立に備え、イランと経済的に近いトルコに協力を要請したという。トルコ政府関係者はロイター通信に、「(両国関係が)危機以前の水準に完全に正常化することが期待される」と話した。

トルコは、昨年からの世界的な金利引き上げ基調とは反対に金利を引き下げる政策を行い、先月の消費者物価指数(CPI)が73.5%に上昇するなど、深刻なインフレを経験している。このため来年6月の大統領選挙でエルドアン氏の再選が危ぶまれ、石油富国のサウジの投資など経済支援が切実な状況だ。

2018年、結婚関連書類の発給のためにサウジ総領事館を訪れたカショギ氏が、サウジ「暗殺チーム」に無惨に殺害されたことで、両国関係は悪化した。しかし、今年に入ってトルコはこの事件の管轄をサウジに移譲し、被疑者に対する起訴を放棄するなど融和的な態度を見せ、関係改善を図った。


黃聖皓 hsh0330@donga.com