Go to contents

韓国軍、「泳いで亡命」見過ごした部隊を精密診断へ

韓国軍、「泳いで亡命」見過ごした部隊を精密診断へ

Posted March. 02, 2021 08:18,   

Updated March. 02, 2021 08:18

한국어

韓国軍当局が江原道(カンウォンド)の東部前線の警戒任務に当たっている陸軍第22師団に対する精密診断を行う。22師団は先月16日、北朝鮮男性が「足ひれを着用して海を泳いで亡命」するところを見過ごして警戒態勢に弱点をさらけ出した部隊だ。警戒失敗が繰り返される根本的な原因を調べ、部隊の体質を改善する狙いだ。

1日、政府筋によると、国防部は早ければ今月中にも、国防改革室主導で合同参謀本部、陸軍本部などと合同で22師団の兵力規模や、担当区域の適切性、科学化警戒システムの性能などを診断するという。22師団は2018年に、現政府下で発表した国防改革2.0によって、近くの第23師団と8軍団が今年解体されるのを受け、担当区域が広くなる可能性が高い状態だ。

すでに22師団は100キロにおよぶ陸上の軍事警戒線線と海岸の警備を同時にカバーしている。担当区域が他の師団より広くなったが、兵力は陸軍兵力削減をうたった国防改革2.0によって他の師団と同じ1000人くらいが削減された。このため、一部では今回の診断結果によって、23師団など周辺部隊の解体が見送られる可能性もある、との見方が出ている。

国防部は、「足ひれ亡命」を見過ごした警備失敗の原因として、部隊の構造的な問題を挙げて22師団長ら指揮官の問責には慎重な姿勢を見せている。徐旭(ソ・ウク)国防部長官就任後に起きた昨年11月22日の22師団の「柵越え亡命」の時も関係者に対する懲戒処分はなかったという。


申圭鎭 newjin@donga.com