米外交問題評議会「今年最大の脅威は北朝鮮の核」

今年の米国の外交安全保障の最大の危険要素として北朝鮮の核開発を挙げた報告書が公開された。米外交問題評議会は１４日（現地時間）に発表した「２０２１年予防優先順位報告書」で、米国が今年最も懸念しなければならない脅威に北朝鮮の持続的な核開発を挙げた。同報告書は、北朝鮮が核兵器を追加開発したり弾道ミサイルを発射実験する可能性が高く、これは米国に対する脅威と韓半島の軍事的緊張を高めると分析した。

同報告書は、脅威発生の可能性、米国の国益に及ぼす潜在的影響力の程度によって、脅威国家を３つのレベルに分けた。２つの項目で唯一「高程度」と評価された北朝鮮は、レベル１に分類された。北朝鮮の核計画とミサイル開発は、昨年も最大脅威群に分類されたが、脅威が実際に発生する可能性は「普通」だった。台湾に対する中国の圧力もレベル１の脅威に分類されたが、発生可能性は「中程度」、影響は「高程度」と評価された。同報告書は、米政府機関関係者や外交専門家約５５０人の回答をもとに作成された。調査は、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長が第８回党大会で原子力潜水艦の開発計画を明らかにする前に実施されたとみられる。

　

米商務省は同日、米国の情報通信技術やサービスを保護するために、北朝鮮を中国、イラン、ロシア、イラン、ベネズエラとともに敵対国に指定した。これらの国の企業や個人は、米国の国家安全保障に影響を与える情報通信技術と関連して、米国との技術開発、部品生産、供給などが制限される。


ワシントン＝イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com