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「外交安保通」ライス元大統領補佐官、「国内政策会議」委員長に起用

「外交安保通」ライス元大統領補佐官、「国内政策会議」委員長に起用

Posted December. 12, 2020 08:43,   

Updated December. 12, 2020 08:43

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米国のバイデン次期大統領が10日(現地時間)、「外交安保通」のスーザン・ライス元国家安全保障担当大統領補佐官(56)をホワイトハウスで内政を統括する「国内政策会議(DPC)」委員長に起用すると明らかにした。DPCは、各省庁が参加する各種会議を招集し、タスクフォース(TF)を設置し、省庁間の政策を調整する所で、ライス氏の経歴を考えると「びっくり人事」という評価を受けている。

バイデン氏の政権移行委員会は同日、「長年、政権高官の経験があるライス氏がDPCのビジョンを遂行し、(バイデン氏の選挙スローガンだった)『より良い再建』に向けた努力を強化するだろう」と明らかにした。政権移行委員会側は、ライス氏が、国家安全保障担当の大統領補佐官に指名されたジェイク・サリバン氏、国家経済会議(NEC)委員長に指名されたブライアン・ディーズ氏らと緊密に協力し、外交、経済、国内問題を共に扱うことを望むバイデン氏の意向を具体化することを期待した。ライス氏は、バイデン氏だけでなく長官らと定期的に会って、新型コロナウイルス、製造業支援、人種問題、労働環境など広範囲な社会政策を議論するとみられる。

黒人女性であるライス氏は、オバマ前政権で国連大使、国家安全保障担当補佐官を相次いで歴任し、外交安保政策に取り組んだ。当時副大統領だったバイデン氏と歩調を合わせ、一時、副大統領や次期国務長官などにも名前が挙がった。しかし、国連大使に在職していた2012年、イスラム武装勢力がリビア米領事館を襲撃し、現職大使が死亡した事件をめぐって、「テロではなく突発的な事件」と発言し、共和党から猛反発を招いた。このため、ライス氏を議会承認が必要な閣僚に起用する場合、共和党が多数の上院の承認を得るのは困難と見て、承認は必要ないが自身を至近距離で補佐できるポストに起用したという観測が流れている。

バイデン氏は同日、オバマ政権で大統領首席補佐官を務めたデニス・マクドノー氏(51)を退役軍人長官に指名した。ただ、一部の在郷軍人団体は、マクドノー氏に軍務経験がないことを理由に不満を示している。


兪載東 jarrett@donga.com