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揺れ動く大学入試日程、高3の人生がかかっているのに対症療法ばかり打ち出すのか

揺れ動く大学入試日程、高3の人生がかかっているのに対症療法ばかり打ち出すのか

Posted May. 13, 2020 07:30,   

Updated May. 13, 2020 07:30

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新型コロナウイルスの再拡散によって登校が再び1週間延期となり、大学入試を控えた高3の受験生たちが気をもんでいる。1学期の半分以上が無駄になって浪人より不利になったうえ、教育部が5回も登校延期をしながら、最も重要な大学入試日程については具体的な対策を打ち出さず、不安が高まっている。

朴栢範(パク・ベクボム)教育次官は一昨日、登校延期を発表しながら、「5月末までに登校すれば、当初変更された大学入試日程に大きな無理はないだろう」と述べた。逆に解釈すれば、今月中に登校が困難な場合は、すでに2週間延期となった大学入試日程の再調整は避けられないという意味である。ソウル梨泰院(イテウォン)クラブから始まった感染事態が長期化する見通しであることを勘案すれば、1学期の登校が全く不可能な場合に備えた「プランB」が必要である。登校日程に沿った詳細な評価方法と大学入試日程を迅速に発表して、不確実性を減らさなければならない。

最も尖鋭な関心事は1学期の内申算出方法である。全体入学定員の67%を選ぶ学生簿中心の随時募集では、高3の1学期までの内申が反映される。現場の学校では、13日に登校すれば、来月初めに中間試験を行う予定だった。しかし、登校が20日に延期され、中間試験を遂行評価に置き換えたり、中間および期末試験を合わせて実施すべきだという声も出ている。教育部は、「試験を含む学事日程は学校長の裁量だ」としたが、評価方法に応じて、生徒ごとに有利不利が変わるので、苦情が出るしかない。入試の公平性のためには、登校日程に基づいて、教育部のガイドラインで評価の骨組みを決めるのが混乱を減らす道だ

高3と浪人間の公平性問題も考慮する必要がある。随時学生簿選考を準備する生徒たちは、学生簿に書き入れる内容がなく、地団太を踏んでいる。新型コロナウイルス事態で非教科活動をする機会が足りず、これによる不利益を最小限に抑えるためには、学年別の非教科活動の反映比率を変更する必要がある。定時募集も、繰り返される登校延期と授業への支障で学習量が足りない高3を配慮して、修学能力試験の出題範囲の調整を検討しなければならない。

登校延期による被害がすべての高3に同じように適用されることでもない。登校が延期される間、ソウルの入試塾では、中間試験への備えを終えて、修学能力試験の勉強をしている。大学入試は、高校3学生にとっては人生のかかった問題だ。登校授業がまた先送りされても地域別登校を許可して、私教育の支援を受けられない受験生と農山漁村の生徒が学校で進学相談を受け、試験準備ができるように配慮しなければならない。