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プーチン大統領まで加わった北核巡る駆け引き、制裁の穴が大きくなれば非核化は失敗する

プーチン大統領まで加わった北核巡る駆け引き、制裁の穴が大きくなれば非核化は失敗する

Posted April. 26, 2019 08:43,   

Updated April. 26, 2019 08:43

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とロシアのプーチン大統領が25日、ウラジオストクで金正恩氏の執権後初めてロ朝首脳会談を行った。金正恩氏はプーチン氏に、「韓半島の情勢を共同で管理しよう」と呼びかけた。金正恩氏は1月初めに中国を訪問した時も、習近平主席に「情勢共同管理」という言葉を使った。ハノイでの米朝首脳会談の決裂後、窮地に追い込まれた金正恩氏が、中国に続きロシアに非核化交渉の支援を要請したのだ。

韓半島に対する影響力で中国に押されていると考えてきたプーチン氏も「朝鮮半島問題をどのように解決するのか方法を講じることに貢献する」とし、前向きに取り組む意向を明らかにした。プーチン氏は26日には中国・北京に向かい、一帯一路会議に出席する。北朝鮮、中国、ロシアの結束は強化されているが、韓国は米国とは歩調が合わず、日本とは葛藤の溝が深まり、憂慮される状況だ。

25日の会談で、ロ朝間で最も至急なロシアに滞在する約1万人の北朝鮮労働者に対して金正恩氏がどのような要請をしたのかは明らかでない。プーチン氏は、「両国関係で、経済通商関係の発展と人的交流の発展に向けても多くの事をしなければならない」と話し、今後制裁を避ける裏の手を模索する可能性に国際社会が憂慮している。

金正恩氏は、「今回のロシア訪問が最後ではないだろう」と話し、プーチン氏は金正恩氏の訪朝招待を受け入れた。プーチン氏と習氏が平壌(ピョンヤン)を訪れるよう力を入れている。このように北朝鮮、中国、ロシアが「制裁離脱協力」を強化しているが、文在寅(ムン・ジェイン)政府は米国と非核化解決法をめぐって歩調が合わず、日本とは葛藤が大きくなっている。27日、南北首脳会談から1年が経ち、自国だけの記念式を準備するなど、ただ北朝鮮を眺めているだけだ。

金正恩氏は11日、最高人民会議で国際社会の制裁に自力更正で対抗すると宣言したのに続き、中ロを味方につけて米国と長期戦に進む構えを明確にした。文政府も、対話を請うように南北経済協力に焦るのではなく、日米との北朝鮮非核化および制裁協力体制を再整備しなければならない。