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手術台に上がる警察大学

Posted August. 01, 2018 09:38,   

Updated August. 01, 2018 09:38

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古参警察官の間で冗談のように噂される言葉がある。かつての巡査試験には、「次のうち動物園に住む動物でないものは?」と尋ね、ベア(bear)、タイガー(tiger)などが答えとして例示される問題も登場したという。映画やドラマの中の警察官のイメージも、かつては単純で無知なものとしての設定が多かった。そんなことから見れば、今の警察は様変わりしている。ドラマの中の主人公の警察官は、シャープなエリートに変わっている。警察にエリートが集まり始めた種は、1981年に警察大学に設立によって撒かれた。

◆警察大学は、授業料と軍役免除、卒業後は警察署での刑事班長級である警衛としての任用など、破格な恩恵を掲げた。秀才たちが集まり、年に120人ずつが排出された卒業生は、幹部職を次々と手にした。5月基準で総警583人中320人、警務官76人中51人が警察大学出身だ。2014年の姜信明(カン・シンミョン)庁長(2期)に次いで、先週閔鉀龍(ミン・ガプリョン)庁長(4期)が排出された。そんな警察大学が改革の手術台に上がる。今のような警察大学による高官職の独り占め現象、「味方かばい」を崩そうという趣旨だ。

◆先月30日に発足した「警察大学改革推進委員会」が、警察大学改革案を巡る議論に入った。一般大学の在学生・卒業生も編入するロースクール型に変わると予想される。学費免除と兵役恩恵も廃止される。警察大学出身者はくやしがる雰囲気だ。警察は幹部候補生(警衛任用)、司法試験出身(課長級の警正任用)など、競争相手が多いせいで、同じ期数同士も昇進競争が激しく、検察のように期数文化が形成されにくいと主張する。優秀な人材補充が難しくなるという懸念も出ている。

◆2016年に巡査公開試験の合格者3126人のうち、高卒以下の学歴は5.2%に過ぎないほど、警察人材のレベルは上昇した。ロースクール出身者の間にも警監に任用されたキャリア公開採用は、針の穴のような人気進路だ。さらに、警察出身者が上層部をなしているが、ドゥルキング捜査などで見せたように、警察はまだ権力の顔色をうかがうB級イメージから抜け出せずにいる。組織自体がアップグレードされなければ、いくら良い人材が来ても効果がない。ただ、警察改革が下方平準化で終わらないことを願うだけだ。


李基洪 sechepa@donga.com