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北朝鮮との「対話」と「戦争」、米シグナル

北朝鮮との「対話」と「戦争」、米シグナル

Posted August. 03, 2017 10:31,   

Updated August. 03, 2017 10:39

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米国の外交政策の責任者であるティラーソン国務長官が1日(現地時間)、「ある時点で北朝鮮と対座して話し合いたい」と述べた。「北朝鮮が、核兵器やこれを域内(北東アジア)や米本土に飛ばす能力を保有してはならない」という条件を付けたが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイル「火星(ファソン)14」を相次いで発射させた北朝鮮に、対話の可能性を開いて出口戦略を提示したのだ。

特に、「北朝鮮体制の変化、体制の崩壊、急進的な韓半島統一、38度線の北朝鮮側に米軍を駐留させるための口実を探していない」と再確認し、米国の韓半島政策が基本的に現状維持であることを強調した。「別のオプションは特に魅力的でない」とし、北朝鮮に対する軍事制裁の可能性を一蹴した。中国に対しては、「生産的な対話の条件づくりに向けて影響力を発揮してほしい」と述べ、「中国の役割」を再び強調した。

ティラーソン長官の発言は、ワシントン朝野で北朝鮮に対する軍事オプションの使用や政権交代など現実的に不可能なオプションが飛び交う状況を整理したものと見られる。しかし、米国が北朝鮮と協議に入る可能性があるというシグナルでもあり、韓国政府も神経を尖らせている。外交部当局者は2日、「聞き流せることではない」とし、「米国の動きを厳密にチェックしている」と明らかにした。

しかし、議会などでは依然として軍事オプションを含む対北強硬発言が出るなど、米国の対北政策メッセージが強弱両面で「百家争鳴」式に乱舞しているという指摘もある。

リンジー・グラハム上院議員(サウスカロライナ)は1日、米NBC放送「トゥデイ・ショー」に出演し、「トランプ大統領が、『北朝鮮の長距離核ミサイル開発を放置するぐらいなら、北朝鮮と戦争する。戦争が起こるとすれば、あちら(韓半島)だろう。もし数千人が死んでも、ここではなくあそこだ』と私に話した」と伝えた。



朴湧 parky@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com