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[オピニオン]趙源東と羽

Posted November. 18, 2016 09:10,   

Updated November. 18, 2016 09:12

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中国、インド、アフリカの官僚3人が集まった。皆身に余る家を持っていた。高速道路を作る際、中国の官僚は工事費を膨らませ、インドの官僚は欠陥工事で着服した。アフリカの官僚は架空の高速道路計画を作って事業費を横領した。3年前、英エコノミスト誌はこのようなエピソードで官僚社会の腐敗を皮肉った。今は違うだろうか。韓国は例外だろうか。「統治において不正を許す国は共同体として機能しないだけでなく破壊される」というプラトンの警告にぎょっとさせられる。

◆官僚集団がマフィアのように一つになっている韓国では、大型不正が起こっても官僚は胴体は後ろに下がって羽のように振舞う。だから腐敗が中で腐る。公共機関やローファームの高位職には懲戒の前歴がある元公務員たちがいる。「魂のない官僚」とは、どんな状況でも政権の機嫌を取るカメレオンのような集団の属性を意味する。公務員たちはすでに朴槿恵(パク・クンへ)政府後に備えている。

◆趙源東(チョ・ウォンドン)前大統領府経済首席秘書官が17日、検察で事情聴取を受けた。趙氏は、左派映画のレッテルが貼られた「光海(クァンヘ)」などを作ったCJグループの李美敬(イ・ミギョン)副会長の退陣を求め、「ただ休めと言っているんです。それ以上何が必要ですか」と話した録音が公開され、職権乱用の疑惑を受けている。組織暴力団の中堅ボスのようだ。自分でも恥ずかしかったのか「経済首席秘書官として当然しなければならない道理」と言ったが、それ自体が妄言だ。趙氏2013年の増税当時、「ガチョウの羽を取るように税金を徴収する」と言って非難された。失言という話もあったが、今考えると元々軽い人だったようだ。

◆今年7月、ナ・ヒャンウク教育部政策企画官が、「民衆は犬や豚」と発言して罷免された時、一介の官僚の些細な誤り程度と見なされた。しかし、趙氏の没落が官僚集団に投げかけるメッセージは違う。国家試験をパスした実力者が政権に適当に忠誠心だけ示せば一生が保障されるという信頼が揺れている。趙氏が忠誠を越えて共犯になってしまった代価だ。

洪守鏞(ホン・スヨン)論説委員legman@donga.com



ホン・スヨン記者 legman@donga.com