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海中の海藻類を利用して「クリーン原料」である水素を作る

海中の海藻類を利用して「クリーン原料」である水素を作る

Posted August. 05, 2016 07:56,   

Updated August. 05, 2016 08:18

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海の中の海藻類でクリーン燃料である水素を作ることのできる技術が開発された。

大邱(テグ)大学環境工学科のキム・サンヒョン教授チームは、天草や海人草などの紅藻類の主成分である「ガラクトース」を水素に変換する方法を発見したと、4日明らかにした。

水素は、同じ量の石油より3倍も効率が高く、環境汚染もほとんどないので次世代エネルギーと言われている。しかし、水素を手にするためには、より多くの化石エネルギーが必要だったので実用化の足かせとなってきた。米国では廃木材から水素を抽出する研究が盛んに行われているが、大量の木々を確保するのが難しい国内の現状には適しなかった。

研究チームは、周辺の海から簡単に手にできる上、資源価値の高くない紅藻類を利用して、水素を生産する技術を開発した。ガラクトースを微生物で反応させて水素を分離した。この過程で、水素生成菌のほかの微生物が生えることを食い止め、反応速度を高めるためには、持続的滅菌が必要だ。これは、下水処理過程でできる粕を90度の温度で30分間加熱して、反応器に混ぜて入れる方式で解決した。

研究チームが開発した工程を利用すれば、乾燥海藻類1トン当たりに74立方メートルの水素を手にできる。水素1立方メートル当たりに2kWh(キロワット時)のエネルギーを出すことを考慮すれば、紅藻類1トンで1人世帯が1か月間使用できる電力を手にできる。研究結果は、バイオエネルギー分野の権威誌「バイオリソーステクノロジー」の1日付の表紙論文に掲載された。



권예슬동아사이언스기자 クォン・イェスル東亜サイエンス記者 yskwon@donga.com