野球界の長年の宿題が再び浮かび上がった。16日、日米通算最多安打記録記録を塗り替えた百戦錬磨の鈴木一朗(イチロー=43・マイアミ)のためだ。イチローは同日、カリフォルニア州ペッコパークで行われたサンディエゴ戦で2安打を放ち、1992年に日本プロ野球にデビューした以来、通算4257本目の安打を記録した。1986年に引退したメジャーリーグの強打者ピート・ローズ氏(75)が打ち立てた最多安打記録(4256本)を超えるものだ。日本のメディアは、「世界最高の安打マシーンで歴史に名を遺した」としてイチローを持ち上げた。イチローの記録達成を記念する号外を発行する新聞もいた。
しかし、米国では「リーグのレベル差」を取り上げ、イチローが日本で放った安打を公式記録として認めていない。イチローは日本プロ野球で9シーズンの間、1278本の安打を記録した。ローズ氏は、「イチローが日本で打った安打まで通算記録に入れるのなら、私がマイナーリーグで打った安打(427本)も通算安打記録に含ませるべきだ」と話した。
リーグの間に厳然としてレベル差が存在する中で、他リーグの記録を認められるものかという疑問は、野球界の長年の宿題だ。通算868本の本塁打を放った日本の王貞治氏が、メジャーリーグ最多本塁打記録を保持するハンク・アーロン氏(755本)を超えた時も、メジャーリーグでは球場の大きさの違いを挙げて王氏の記録を認めようとしなかった。日本も一緒だ。2003年に三星(サムスン)の李承燁(イ・スンヨプ)がシーズン56号目の本塁打を放ち、1964年に王氏が記録したシーズン最多本塁打(55本)を超えたとき、日本のプロ野球では認めなかった。
いざ論戦の中心にいるイチローは、淡々とした反応を見せた。イチローは試合後、「(日米の両リーグの)合算記録なので特別な意味を与えていない」と話した。その上で、メジャーリーグでの3000安打記録については、「疑いの余地のない記録だ。達成したい」と意欲を示した。歴代29人だけが達成しているメジャーリーグ3000安打記録に、イチローはあと21本を残している。
강홍구기자 カン・ホング記者 windup@donga.com