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「わっ」と悲鳴だけ聞いてもぞっとする理由

「わっ」と悲鳴だけ聞いてもぞっとする理由

Posted July. 17, 2015 07:09,   

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映画「リング」では貞子が首の折れた状態でテレビの中から這い出す瞬間、自分も気知らずに「わっ!」という悲鳴が飛び出してくる。悲鳴は観客らが作るホラー映画の音響効果と同じだ。他人の悲鳴だけを聞かされても、十分ぞっとする。遠く離れたところからも、とりわけ悲鳴はよく聞こえる。

最近、米研究チームは悲鳴を音響学的に分析して、その理由を国際学術誌「カレントバイオロジー」の16日付に発表した。ニューヨーク大学言語処理試験室のデイビッド・ポーペル教授チームは、有名ホラー映画やユーチューブにアップロードされたホラー動画などから、悲鳴だけを取り出して分析した結果、悲鳴が他人の耳によく聞こえる理由は、振動数のためだという事実を確認した。

人間は一般的に会話をする時の振動数が4〜5Hzとほぼ一定している。しかし、悲鳴は30〜15Hzで音波が大変早く変わり、鋭く聞こえる。騒々しい道路から自動車のクラクションがよく聞こえる理由もこれと似ている。

研究チームは実験参加者19人を募集して、悲鳴と「助けてください(Oh my god, help me)」がそれぞれ録音された声を聞かせ、その時の脳の反応を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)装置で撮影した。その結果、悲鳴を聞いた時の人の脳からは、聴覚皮質と共に恐怖を感じる偏桃体部位が目立って活性化された。助けてほしいという声を聴いた時は、聴覚皮質だけが反応した。

また、研究チームは会話をしたり、歌を歌う時に現れる振動数を人為的に増やして、悲鳴と似た波動を作った後、実験参加者らに聞かせると、この時も恐怖中枢が強く刺激された。ポーペル教授は、「偏桃体は即刻的に生成される感情や情緒に関わる部位だ」としながらも、「偏桃体が鋭い声により敏感に反応するだけに、悲鳴を聞くと直ちに恐怖を感じるようになる」と話した。

祥明(サンミョン)大学メディアソフトウェア学科の李錫弼(イ・ソクピル)教授は、「悲鳴のように高音の上、声が強ければ音波の波長が短い」と言い、「短い波長の声は周りによりよく伝わる」と説明した。



yskwon@donga.com