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統一、どうしようとしているのか

Posted January. 18, 2014 08:35,   

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年明けてから統一論が噴出している。「統一は大当たり」という言葉のように、統一のメリットを知らせて準備するのは望ましい。だが、どうするかだ。統一をどう成し遂げるというのか、統一の方法論については、これと言った議論がない。筆者は先日、ある会合で二つの統一についての講義を聞いた。二人の講師は、いずれも実務経験や理論で国内では最高の専門家だ。ところが、正反対の統一論を提示していた。どっちが正しいのだろうか?

陸軍将官出身のK理事長は、北朝鮮政権が近く崩壊すると予想した。韓国が計画をうまく練り上げて、3〜5年間取り組めば統一を達成できるのだから、北朝鮮政権の崩壊を促進するべきだという。彼にとって、統一を妨げている北朝鮮政権を延長させているのは、太陽政策や従北勢力、そして中国だった。次は彼の講演の要旨だ。

「北朝鮮は、もはや国とは言えない。国民の36%が栄養失調に近い状態で、官僚たちはお金さえ渡せば、できないことがないほど腐敗している。1994年に金日成(キム・イルソン)が死んだ後、統一のチャンスがあった。ところが韓国の支援が弱体化した金正日(キム・ジョンイル)政権を盛り返した。金正恩(キム・ジョンウン)政権は、もっと脆い。東欧諸国では、開放後に国家指導者が生き残った例はない。金正恩が死ぬ覚悟をしない限り、開放はしないはずだ。

北朝鮮は軍事力強化に打ち込んでいる。北朝鮮が特殊部隊を送って韓国の重要施設を破壊し、従北勢力が呼応すれば、赤化統一になる恐れがある。韓米同盟を強化しなければならない。中国のパワーが今より強くならないうちに、早く統一しなければならない」

外交官出身のH会長は、「北朝鮮と交流・協力して変化させる太陽政策の他に方法があるのか」と反問した。

「北朝鮮は植えている中でも66年を持ち続けた。北朝鮮政権は、ただでは崩壊しない。北東アジアにおける米国の勢力拡張を願わない中国が座視しないだろう。

北朝鮮を変化させるためには自由民主主義と資本主義の甘い味を経験させなければならない。統一前の西ドイツは、開放を嫌がる東ドイツと往来するため、数々の名目で経済的支援を行った。一方的な支援だという批判の中でも、交流を続けた西ドイツの新東方政策が東ドイツの崩壊と統一の促進剤になった。

北朝鮮が願っているのは体制の安定だ。核開発にも体制守護という目的があるのだろう。6者協議を再開して核開発の速度を遅らせ、人道支援や経済協力を強化しなければならない。長期的には、米国や日本との国交樹立を助けることで、初めて韓半島に平和が定着する」

二人は軍事専門家と外交専門家、タカ派とハト派の見方を見せてくれる。K理事長の方法は、表に出して推進し難いという弱点がある。北朝鮮政権が簡単に崩壊しない場合、南北間の対峙だけが深まることになりかねない。H会長の方法は、太陽政策を使えば本当に北朝鮮は変わるだろうか、北朝鮮政権を延長させるだけではないかという疑問が生れる。二つを混ぜたり変形して、例えば、交流しながらも裏でも崩壊工作を行うとか、太陽政策を進めながらも協力の条件を厳しくする方法もある。どっちでもなければ、統一を放棄するか、北朝鮮が自然と亡びるのを待つしなかい。

北朝鮮はすぐ崩壊するのか、それとも長持ちするのか。二人のどちらが正しいかは、誰にも自信を持って言い難いだろう。ただ、選択の基準は「国民の安全」と「実用的国益」でなければならない。現実的に可能で望ましい統一方法は何なのか、真摯に討論するべき時期になった。南北の体制競争で韓国が圧勝したことは言うまでもない。そういう自信をもとに、消耗的な政争やイデオロギー論争を克服してこそ、国民的合意に到達することができる。