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民主党代表、李承晩、朴正熙の墓も参拝すべきだった

民主党代表、李承晩、朴正熙の墓も参拝すべきだった

Posted May. 08, 2013 04:41,   

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野党民主党の金ハンギル新代表や最高委員らは、一昨日、国立ソウル国立墓地を訪れ、李承晩 (イ・スンマン)や朴正熙 (バク・ジョンヒ)元大統領の墓を除き、金大中(キム・デジュン)元大統領の墓のみ参拝した。民主党の関係者は、「日程が忙しくて…」と言い訳した。ほかの関係者は、「これまでの慣例がそうだったし、民主党代表が民主党出身でない大統領の墓まで参拝する必要などないじゃないか」という理由を口にした。多忙とは言い訳で、これまでの慣例にのっとってのことだという言葉も、強弁に過ぎない。歴代大統領らは、党籍を離れて評価を受けているだけでなく、李承晩、朴正熙大統領は、今の与党セヌリ党とも直接的な関係はない。かつての代表らとは違う姿を見せるだろうと期待していた金代表だっただけに、失望が大きい。

金代表は4日、当選受け入れ演説で、「民主党の魂のみ除き、すべてのことを切り捨ててこそ、われわれは生きることができる」として、革新や変化を強調した。李承晩、朴正熙の墓を参拝することは、民主党の魂を否定する行為とでもいうのか。そうではないはずだ。民主党の革新課題の第一は、敵味方を分けることや分裂主義の克服だ。金代表自らも、民主党の敗北を招いたこれまでの弊害とは別れることを誓ったが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領候補の敵味方分けの国立墓地への参拝と変わったことなどない。

金代表が昨年5月、セヌリ党の黃祐呂(ファン・ウヨ)新代表がそうだったように、むしろ顯忠塔のみ参拝したなら、問題にはならなかっただろう。金大中の墓からわずか100メートル、350メートル離れた 李承晩、朴正熙の墓をわざとそむける民主党の歴史認識は、狭すぎる。もちろん、 李承晩、朴正熙元大統領にも、過ちはあるが、大韓民国の建国や経済発展があったからこそ、民主化も可能だったことを忘れてはならない。

民主党は、朴槿恵大統領に対し、国民統合を要求し、朴大統領を支持していない48%の国民の抱え込むべきだと求めている。民主党も同様の注文を自分たちに課して当然だ。金大中の民主化とともに、 李承晩の建国と朴正熙の産業化も評価してこそ、バランスの取れた歴史認識だ。3人の元大統領の墓が一ヶ所にあること自体が象徴的なことだ。朴槿恵大統領は、大統領選挙候補時代、金大中の墓と慶尙南道鳳下(キョンサンナムド・ボンハ)村の盧武鉉(ノ・ムヒョン)の墓まで参拝したが、選挙のときだけそうだといわれてはならない。

大勢の政治家らが、口さえ開けば、新政治云々しているが、新政治とは遠いところにあるものではない。かつての間違った慣習や独善を切り捨て、過度な得権を手放すことこそ、新政治の出発だ。民主党が真なる地域やイデオロギーを超越した国民統合や新政治を願うなら、狭すぎる歴史観や国民の敵味方のわけの政治から捨てなければならない。金代表は、これからでもかつてとは違う姿を見せてほしい。