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政策選挙、野党陣営の候補一本化にのめり込まれた

政策選挙、野党陣営の候補一本化にのめり込まれた

Posted September. 19, 2012 05:16,   

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政界の関心が一斉に19日記者会見を開く安哲秀(アン・チョルス)ソウル大学融合科学技術大学院長に注がれている。同日、安氏の一言一言に大統領選の構図が変わることになる。これが大統領選を3ヵ月後に控えている大韓民国政治の現住所だ。

安氏が大統領選出馬を公式宣言すれば、大統領選の日程は一転する。先月20日にセヌリ党が朴槿恵(パク・グンヘ)候補を、今月16日には民主統合党が文在寅(ムン・ジェイン)候補を大統領選の公認候補に確定したことで、選挙を94日後に控えて両党による選挙構図が作られたが、安氏の出馬で大統領選レースはまた新しい時間割を必要とする。

野党陣営の候補一本化イベントの先行きはなおさら不透明だ。文候補と安氏のどちらも急ぐ必要がないためだ。2人は世論が大きく動く秋夕(チュソク=旧暦の8月15日)以後まで民心を十分調べた上で、来月から候補一本化をめぐる議論に突入する可能性が高い。

それに、統合進歩党の離党派が大統領選候補を出すと明らかにしたことも影響要因になる。野党陣営の単一候補が決まる最終的なタイミングは候補登録(11月25、26日)前後になる公算が高く、候補一本化イベントが政策対決をのめり込む「ブラックホール」になるのではないかと懸念する声が高い。

早速、文候補はセヌリ党の専売特許である雇用創出を、朴候補は野党の代表的な売り文句である経済民主化を第1公約に掲げており、今後具体的な政策手段をめぐって両陣営が熾烈な論戦を繰り広げて当然だが、政界の関心はもっぱら大統領選のシナリオ別の利害損得の勘定にとどまっている。このような状況下で、「政策選挙を活性化しなければならない」という学界や市民団体の要求は空しく聞える。

候補一本化をめぐる交渉が暗礁に乗り上げて大きな破裂音を出すほど、有権者の関心を引くのも選挙のアイロニだ。そうした動きをセヌリ党が「野合」だと攻撃し、選挙戦がネガティブキャンペーンに流れるのも目に見えている。文候補と安氏が候補一本化交渉を行うのであれば、今後の日程を事前に示すことが有権者への最小限の礼儀だと専門家らは指摘する。



egija@donga.com